【想像に容易くない】
「…ただいま戻りまし……たってなんですか?これ」
「ほら、修学旅行のお土産。渡しそびれちゃったから」
高等部の先輩達から渡された物を見て、みさきはそういえばと思う。
「いや、頂ける物は頂きますけど。中等部二年生からのお土産はないんですかね」
「何言ってるんだよ、まーちゃん。うちの部活に中等部二年は在籍してないよー」
「マジっすか?」
池田はうん、ってか知らなかったのかよ、今までと言った顔でみさきを眺めながら
その場から去っていった。あれ?怒ってるんじゃないのか、と
みさきが不思議に思ってると同じくお土産を渡されてたティアナと目が合う。
「…何?てか、先輩達から来年はお土産期待してるとか言われたんだけど」
「そ、そう。てか行く場所ほぼ同じじゃんね?期待も何もないじゃ……」
「聞ーこえーたよー」
「「うわっ」」
振り向くと笑顔のなのはがいて、二人は苦笑いをするしかなかった。
部活から寮への帰り道、みさきはふと問いかけた。
「ティアナは今度いつ行くの?こけこちゃんのお見舞い」
「んー?分かんないけど、なんで?」
ここに来る途中で中島に遭ったから、とは言えなかった。
「まあ、ホラ。ティアナのお友達な訳だしお見舞いくらいねー」
「そう?…そう」
「なんか腑に落ちないって顔してる」
「落ちてないから」
「何それ、マジで?酷いなぁ」
寮に着くと同時に、見慣れた姿を捉える。
「中島…」
「ホントだ。帰ってたのか」
約束があるんだった、と言ってみさきはすぐにティアナと別れた。
訝しげに見るティアナを他所に、みさきは心の余裕など感じていなかった。
多分…今三人になったらダメだ、色々。
―――大体にして中島とは初等部の頃から馬が合わなかった。
とはみさきが勝手に思っていることだが
みさきの性格が一匹狼だった所為か、それに懐こうと昴が寄ってきた…
それに反発したのはみさき自身だ。
みさきは遠くで二人を眺めながらも溜め息を吐いて自分の部屋へと向かう。
「あ、ティアナにわたしの携帯番号教えるの忘れた」
さっきは先輩達の携帯で掛けてきた。
ティアナの携帯に番号が登録されてることはまずないだろう。
「明日でいいかぁ」
大きく伸びをして止めた足を動かした。
☆
「どうだった?」
「美味しかったー!」
「……は?」
「あ、お見舞いの果物。ケイが食べきれないから食べろって」
こいつはホントに。ティアナは頭を抱えたくなりながらも
それに付き合ってきたケイやみっちゃんが時々凄い人なんじゃないかと思えてくる。
「あたしが訊きたいのは……まあ、いいや」
「何それー?あ、でも途中で陸上部の人が来て追い出されちゃった」
「追い出された?」
「大事な話だって。内容は聞かなかったけど多分」
その先は想像出来てしまう。部活を辞めるとかそういった類の。
「ケイって陸上暦何年だったの?」
「陸上って言うより昔から走るの好きだったから、ケイは。あたしも好きだけど」
「じゃ、トラック競技が主なんだ?」
「最近は色んな競技も試してるっぽかったよ?てか、辞めないよね?ケイ」
歩いていた足を止めて昴はティアナに訊く。
ティアナもそれに合わせるかのように足を止める。
「辞めるかどうするかはケイが決めることだし。あたし達が口出しするようなことじゃない」
「でも……」
「アンタまでそんな顔しない。もうこの話は止め!」
軽く昴の頭を叩いてからティアナは自室へと向かう。
「ティア、バッグでぶたないでよ」
「ちょっと叩いただけでしょーが。痛くないわよ、入ってるの部活で使うタオルとかだし」
でも痛かったし、だのティアもやられれば解るし、だの
昴の文句は部屋に帰るまで続いた。
あとがき
つづくー。
陸上部の人の割り込み。
この辺も詳しく書きたいんだけどね!
如何せん、最近スバティアが動く。
前回ここに書いた凄い眠くて妙な時間に起きる云々話は
結論として、妙な時間には起きませんでした、とwww