2月終わりだとか信じないぞ!<挨拶
続きからくるみき。
高校から大学に行く途中のどこか。
2月後半の怒涛のくるみきタイム終了のお知らせ(まあ全部誕生日祝
【いつか、とかそんなの抜きにしようか】
いつからだろう。
あたしより先にこいつが屋根の上で空を見上げているようになったのは。
いつからだろう。
そんな彼女の後ろにあたしが黙って座るようになってしまったのは。
「今日は少し遅かったですね」
なんて、取り留めのない言葉をかけながら視線は未だに空を向いたまま。
遅かった?馬鹿を言え。
お前が早く来てるだけじゃねーか。
「何見てんの」
「何って星以外にあります?」
「そうだけどさ。お前だったらこう別の返しが来るかなと」
「そんなもの期待されても」
「あっそ」
あたしは敢えて星なんか見ない。
見るなら目の前のやつをまじまじと見る。
見ていたら不意に彼女と目が合った。
☆
「先輩、視線が五月蝿いです」
「視線って五月蝿いもんなの?」
「そういうものです、だから」
「?」
疑問に思っていると、あいつはあたしの身体に自分の身体を預けて来た。
な、にして、んだ?こい、つ。
「星空もよく見えますし、いいですね。これ」
「あたしが急に立ったらあぶねーだろ」
「立ちませんよ。胡桃先輩はそんなことしません」
「何、その自信」
こうも断言されては少し照れ臭い。
美紀があたしの中で少し身をよじる。
もうそろそろ美紀は寝た方がいい。
そんなことを思い始めた最中だった。前にいる美紀がこちらを向いた。
「失礼します、先輩」
「え、どうしーーー」
悪い。
唇の感触があまり掴めなかった。
こんなことになりたくなかったからお前の後ろに黙って座るようになったのに。
☆
求められれば自然と求めてしまう。
だから最近はこれ以上、気持ちが溢れないようにして来たのに。
結局、あたしは水道の蛇口を止めることがないまま部屋を出てしまった。
部屋に帰って来た時には既に遅かった。
蛇口から出た水は美紀への想いで一杯になってた。
そして決壊した。
「せん、ぱい。あの」
「いーよ、言わなくて。あたしだってさ…」
あたしだってなんだ?
何を言うつもりだ。
そんな簡単に言えるものでもない。
解ってる。そんなことは。
いや、本当は全く解ってない。
頭の中がグルグルと渦巻く。
こんな息がかかる距離にいるのに、遠い場所にいるような錯覚さえ覚える。
「お願い、聞いて貰っていいですか?」
「な、んだよ。お願いって」
聞いちゃいけないような気がした。
こんな時、あたしの勘は当たるんだ。
耳を塞ぎたい欲求に駆られる。
でも、先程の美紀の顔を思い出す。
お願いとやらがどんなものか知らないけれど、聞けないものなら断ればいい。
「胡桃先輩」
「ああ」
「隣座ってもいいですか?」
「え?隣??」
「ダメですか?胡桃先輩の顔、眺めたいんですけど」
「眺めるとかお前…」
変態かよ。
言ったら即否定された。
ついでにまたキスもお見舞いされた。
「すみません。やっぱり自分に嘘は吐きたくないし、それに」
「んー。まあ、お前はクソ真面目だからなー。そこが好きだけど」
「先輩…」
「1回認めちまったらさ、こういうのって誤魔化しもきかねーんだよ」
少なくともあたしには無理だった。
目の前の後輩だってそうだ。
だから、きっと。
「胡桃先輩?」
「今日はもう寝ようぜ。隣座りたいなら座っていいから」
「あ、はい!」
そうして車内に入っていく。
「ん?何、お前。手なんか繋いで来て。そんなキャラだっけ??」
「先輩、解ってる癖に。意地悪」
「さあなー。嬉しいけど?純粋に」
「そ、そうですか」
「そうですよ」
備え付けのベッドにダイブする。
柄にもなく明日も晴れるといいなと思いながら毛布を被る。
あいつの眠るベッドに潜り込みたいなどと一瞬でも思った自分がいた。
☆
いつからだろう。
あたしより先にこいつが目を覚ましてることがあったのは。
いつからだろう。
そんなことはとっくに気付いていて見て見ぬフリをしてる自分にイラついていたのは。
いつからだろう。
明確に自分とあいつの気持ちに気付き始めて何もして来なかったのは。
とりあえず今は。
美紀に朝の挨拶をしたい。
それから色々考えれば充分だろ。
「あ、胡桃先輩。おはようございます」
「おはよ、美紀」
「どうかしました?」
「なんでもねーよ」
怪訝そうな後輩を目にクシャッと頭を撫でてやる。
少し照れたのは美紀もあたしも同じくらいだった。
あとがき
シリアスっぽいくるみき。
たまにはね!こういうのもありかなって。
不安とか恐怖とか2人でシェアすればいいよね。
恵飛須沢は1人で背負い込みすぎ。
ごきげんよう。
続きからくるみきギャグ。
メイン一人称で書いてる恵飛須沢をギャグである程度ぶっ壊すと凄いんだなって解るSS。
恵飛須沢が直樹好きすぎて馬鹿になってる。
【溢れた想いは止められないだろ】
はっきり言おう。
あたしはこの部活の後輩である直樹美紀が大好きである。
今まで態度には出てたかも知れない。
言葉にはしていないだけで。
そろそろ口に出して言おうかと思っていた矢先のことだった。
でも。
ちょっと待って欲しい。
あたしが言うとプロポーズになってしまう。
それはいきなりでも避けなければ。
せめて告白だろう。
幸いにも今はこの部屋にあたし1人だ。
いくらでも練習出来る。
どうせ言うならインパクトが欲しい。
こう、一瞬で記憶に残るような。そんなことを考えながら美紀が座っていた椅子を占拠してポツリと言う。
「確かあったよなー、一億年と二千年前から愛してるみたいな」
「それは流石に引きますよ」
☆
扉が閉まっていたことは確認済みだった筈。
開けた音もあたしが聞く限りじゃ聞いてないんだけど。
いつの間に現れたんだ、美紀は。
一旦正面の方に向けた頭をまた扉に向けて、あたしは全身から血の気が引くのを感じた。
おまけに冷や汗もかいてる。
こりゃやべぇ。
「勘弁してよ、もう。折角いい愛の告白考えてたのに」
「愛の告白考えるのはまあ…いいとして口に出します?そう言うの」
「出す。相手がお前なら尚更だろ?」
「あー、そですね」
思いっきりハグしてやった。
実はこれだけでもいっぱいいっぱいなのだが顔は見られたくなかった。
「美紀あったけー」
「先輩は可愛いですよ」
「は?どこが?」
声が裏返った気がしたがなるべく気にしないようにした。
聞いてるのに教えてくれない。
もう1回どこ、と言う前に1つ後輩の可愛いとこを見てやろう。
それはホールド状態からのキス。
☆
「先輩、馬鹿じゃないんですか?」
「そんなの、美紀がよく知ってるだろ」
あたしは馬鹿だよ。
美紀のことを一億年と二千年前から愛してるくらいには。
「それはそうですけど」
「…ま、あたしのことも大好きなんだ、美紀は。そういう意味ではお前も馬鹿だよな」
「あ、それはないです」
「あれ???あたしのこと嫌いなの?」
「嫌いじゃないですけど、そう言われるとちょっと」
「またまた。由紀とりーさんとあたし、誰か選べって言ったらあたし選ぶ癖に」
「選びますよ?それは」
「ほらぁ!やっぱり。え!?選ぶの?」
なんだ、選ぶのか。
選ぶのかぁ。えへへへへへ。
「先輩、顔の造形崩れてます」
「だっ、だって!お前。それってつまり」
「ああ、先輩的に言うと一億年と二千年前から愛してるですか?」
くそ、これはあとあとネタにされるやつだなー。
でもいいや。そんなことはどーでも。
「美紀、こっちー」
美紀の指定席に腰掛けて膝を叩く。
膝に座らせて甘えさせたかった。きっと可愛い。
絶対可愛い。なのに。
「あ、そういうのはいいんで」
「好きなんじゃないのぉ!!!」
「落ち着いて下さいよ。今の先輩は何仕出かすか解らないですし」
そんなん薄々勘付いてるだろ。
あたしは。
直樹美紀が大好きなんだぞ。
「あんなことやこんなことしたいって思うのは普通だろ!!!」
「途中から声漏れてますよ、先輩」
「なら話は早いな!」
「…早いでしょうけど、その前にいいですか?」
「何ー」
いいから早く。
目で訴える。
それを感じ取ったのか、美紀は溜め息を吐くと続けた。
「今何時だと思います?」
「えー、あ!もうこんな時間かー」
「そうですよ。菜園の手入れを終えたりーさんが戻ってくる時間ですね」
間が悪い。
あと少しでいいから帰って来なくてもいい。
「あーそっかー時間はえー」
「めっちゃ棒読みじゃないですか」
だってあたしと美紀の時間が。
偶然とは言え告白も出来たのに。
何も進んでないなんて。
いや、待て。一気に進んだらそれはそれで怖くないか?
美紀の方を見るとまた溜め息を吐いていた。
あたしはそんな様子も可愛くて抱きしめる。
☆
「美紀ー」
「りーさん戻ってくる頃だって言いましたよね?」
「大丈夫だよ、りーさん空気読める人だから」
「そういうことじゃ………もういいです」
いい、と言われたので遠慮はしなかった。
目が合った瞬間に口付けをする。
何か言いたそうな瞳は見ないようにした。
だってその方が夢中になれる。
「美紀大好きだよー」
「知ってます。そろそろ離れましょうよ」
「て言うけどさ。あたしの首に回された腕は誰のだろうね?」
「~~~」
「美紀、だいす」
「好きですよ、先輩」
うん、あたしは最高にハッピーだ。
明日も明後日も最高にハッピーだ!
あとがき
恵飛須沢が直樹好きすぎるくるみき。
こういうギャグちっくなの書いてるとホント楽しい。
ただギャグにすると恵飛須沢の性格をある程度外さないといけない。
性格を外すのも楽しいんですけどねーwww

ネコの日であります。
続きからくるみき。
定番の高校内のどこか。
話には出て来るけど由紀さんは出番一切なし。
【君はきっとネコに似ているんだろう】
「ちょっとニャーって言ってみてよ」
「嫌ですよ」
即答するのは知ってた。
解ってれば次に言うこともすんなりと出てくるもので。
「言ってくれたらあたしも言ってやるからさー」
嘘ですね。
一拍置いて彼女は言う。
嘘なんかじゃねーのに。そりゃ、恥ずかしいのは嘘にしたいが。
「それに仮に言ったとして、どう思います?」
それはあたしには向けられてない言葉。
今まで何もなかったように振る舞っていたりーさんへの返しだった。
「どう、とは」
「私達がニャーニャー言ってる傍でりーさんはどうなんだろうって」
「その辺は平気よ?五月蝿くなる前に退散するから」
「りーさん酷え」
笑顔を向ける彼女は笑顔では決してなかった。
☆
補習だなんだと飛び出した由紀は暫く帰らない。
人のことを言えた義理じゃないけど、あいつの頭は一旦どうにかした方がいいと思う。
「先輩?」
「なんだよー、言ってくれない美紀と話すことなんざないですー」
「しつこいですよ、ホントに」
「それでも結局折れるのは美紀さんなのよね」
「いやいや、りーさんまでそんな」
家計簿を閉じたりーさんはうちら2人を見比べながらふっと笑う。
「ニャーがダメならニャンとかニャァとかあるんじゃない?」
「待って下さい!なんでそんなノッてるんですか」
そんな言葉もあたしにはあまり届いてない。
成る程。
その手があったか。
「ニャン行ってみよう。くれぐれもそのあとにちゅうとか語尾につけないよーに」
「え?ニャン…ちゅう??」
「だからつけんなって」
青いネズミの着ぐるみを着たネコが頭を過る。
振り払うかのように美紀の頭を撫でる。髪の毛がサラサラで気持ちいい。
退散した方がいい?と聞こえた気がした。
☆
「暫くしたら戻るわね」
「うんー」
その言葉は頭に届いてはいたのか。
撫でる手を止めない辺り、甚だ疑問だ。
「そろそろ撫でるの止めてくれません?」
「そしたらさー、」
「ニャーでもニャンでも言いますから」
「折れるんだな」
「どうせ先輩には甘いですよ」
そう言ってそっぽを向いてしまう。
顔が赤いのは隠せていない。可愛い奴だ。
これだからあたしは変な気になってしまう。
半ば強引に顔をこちらに向けた。
頭の上に?マークをつけた状態の美紀と目を合わす。
「悪いね」
「悪いと思ってるならやらない筈なんですけどね」
「そうだな。思ってないからセーフだろ?」
唇を重ねる。
その行為自体は別に単なる挨拶くらいにしか思ってない。
思ってないんだから何回でも出来るんだ。
「ちょっと先輩、やりすぎ」
「えー…」
「いつりーさんが戻るか解らないのに」
「んむー」
「んむーってなんですか…そんなにしたいなら今度時間取ってしましょうよ」
「言ったな?」
この瞬間を待ってた。
なんてカッコつけて言っては見るけど、こんなにあっさり言うとは思ってはいなかった。
だけれどニヤけた表情はそのまま。
そして目の前の美紀の表情はクルクルと面白い。
「………ニ"ャー」
「おう、どうした?盛りのついたネコ見たいな声出して」
「そんなのっ、先輩がっ!1番よく知ってる癖にっ」
「うんうん。で、時間いつ取れるかなー???」
ネコは急に大人しくなった。
これはこれで可愛い。
もっと愛でていたい。いや、愛でよう。
「な、なんですか」
「愛でようかなって」
「は?」
耳元でニャーと囁いてやった。
ビクッと震えた身体はこちらをチラッと見て少し涙目になった。
「なんだよー、泣くなって」
「な、泣いてません」
「美紀」
「今度はなんですか」
「ん?時間、取れたら言って」
あたしはいつでもいいけどなどと言ったら身体は休めて下さいと怒られた。
美紀の瞳にある雫を拭き取る。
ここに来る足音が聞こえたから。
☆
「ただいま」
「おかえりーさん」
「おかえりなさい。今までどこに?」
「少し屋上の様子と由紀ちゃんの様子をね。そっちは??」
「美紀が可愛すぎてつらい」
「大丈夫だった?美紀さん」
「ええ、まあ」
失礼だな、何もしてないのに。
でも正直理性が残ってたのは自分でも驚きだった。
次はないかも知れない。
「美紀ー、胡桃先輩が大好きですニャンって言ったらあたしもうダメなんだけど」
「そうですか」
「それだけ??」
美紀が小声で言う。時間取れたら思う存分言ってあげますから。
ふむ。期待していいのか。
その日は幸せな夢を見た。
あとがき
ネコの日くるみき。
ネコ、舐める。
prprかぁー!!!!
どうでもいいけど、ネコが片仮名なのは深い意味はないです。
14日だよ!
Twitterでらくがきとか投下してるから
まるで何もやっていないように感じる。
続きからりーくる。
【甘いの大好きなんだよ】
からいのは嫌いだ。
つらいのはもっと嫌いだ。
この2つが同じ漢字なのはきっとそういうことだ。
嫌いなものは1つのとこに纏めればいい。
でも実際はそう簡単にはいかないから人間苦労するんだ。
そう、人間は。
「胡桃、聞いてる?」
「聞いてる。考えたんだけど」
「うん」
「普段から悠里にはよくして貰ってるし、別にいいかなーって」
そうあたしが言ったらあからさまに悠里の態度が変わった。
見てて面白い。
「私があげたいんだって言っても食べてくれないの?」
「そりゃ嬉しいこと言ってくれるのはいいんだけど、それとこれとは話が別だろ」
「もう、胡桃は頑固なんだから」
自分の性格は解ってるつもりだ。
☆
さっきから何回同じやり取りをしただろう。
悠里がチョコあげるから目の前のものを食べろと言う。
嫌いではない。
寧ろ好きな部類に入る。
入るのだが、レトルト商品のそれを確かめて身体が全力で拒否った。
「なんで激辛なんて置いてあんの?馬鹿じゃね??」
「私も甘口探したのよ?でも…」
「いや、悠里は悪くないって!だからさ激辛云々抜きにして悠里のチョコちょうだいよ」
「でもそれじゃ」
「どうせ口の中も外も甘ったるくなるんだからさ。今のままでいいよ」
なんて口にしたところで抱きしめられる。
照れてる?なんて聞くと、何も返って来ない。
こういうところはかわいい、などと思っていたら。
「……胡桃…」
「うん?何?」
解ってる癖に。
そう言いたげな目線を寄越してあたしの口にチョコを入れる。
いきなり入れられたので味は解らない。
ただただ口の中は甘い香りが満ちていた。
☆
「口の中も外も甘くなるんでしょう?」
「んー、まあね」
既に甘いよ。
そんなことは今は言わないで置こう。
「ね?胡桃」
「どうした?」
「私もチョコ欲しくなっちゃった」
「あたしからのチョコは高いぞー」
「大丈夫よ。胡桃からの贈り物なんてお金には変えられないから」
「なんて言って食うんだろ?チョコ」
「当たり前よ。甘いのが好きな胡桃だから口移しにも期待してる」
変な期待すんなよ。
言ってやったら笑顔で返される。
全く、これはやってと素直に言えばまだマシなのに。
「悠里って…いや、いいや」
「何?あ!口移ししてくれるのね」
「お望みなんだろ」
また一段と笑顔になる。
もうその顔だけで充分なのかも知れない。
口移しで渡そうとしたチョコは半分くらい溶けていた。
それでもまだ口に少し残ってるチョコを悠里に渡す。
この時、渡さなかったらどうなっていただろうかとか思うけど思うだけ不毛だ。
「胡桃っ…」
「うん」
「好き」
「あたしも好きだよ」
この匂いはなんだっけ?
チョコの匂いだっけ?
何か違う気がする。もっと別の場所で嗅いだ記憶がある。
嗅いだ場所なんて頭の隅で解っている癖に必死に考えようとする様は滑稽だ。
「どうしたの?胡桃」
「いい匂いだなーって」
「匂い?」
「悠里の匂い」
1番匂いが強いところを舐めながら言ってやった。
忽ち赤くなる。
釣られてこっちまで赤くなりそうだ。
「いきなり何するのっ…!」
「いきなりじゃなきゃいいの?」
「そ、それは」
全部言い終わる前にキスをする。
もう残ってない筈の口の中はチョコの味がした。
「悠里」
名前呼ぶだけでいいじゃないか。
他に何がある。
あたしは未だに赤い顔の悠里を見つめながら、もう1回名前を呼ぶ。
これだけでもう。
充分なんだ。
だけどそろそろ戻らなくちゃいけない。
あたし達の日常の中へ。
☆
「ごめんね」
「何が?謝ることなんかしたっけ?」
「えと、あそこで胡桃が止めてくれなかったら私、」
「あーそういう。いいよいいよ、誰も見てないし」
なんて言ったはいいものの。
我慢出来そうになくて咄嗟に止めた、というのが正しい。
それに見られてないのかどうかも実のところ怪しい。
でもそんなことはあたしには些細な問題だ。
あのまま止めなくてもよかったかもなんてあとになって思う。
あたしらしいと言えばらしい。
「あ、2人共帰って来たみたい」
「そうかー」
「こらこら、何か言うことは?」
おかえりだろ、と言うと笑顔になる。
うん、今はこれで。
「よー、おかえり」
あとがき
バレンなんちゃらのりーくる。
勢いで書いたので、この2人どんなことしてるか全く不明。
チョコプレイとかいう高難度なんてやってんのかねえ。
ま、そんなことしてたら部屋がとんでもなくなるのでやってないでしょーけども。