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良い子 ゆるい子 ちゃっかり狙うよ☆

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世間はバレンタインムードに切り替わってくよねー
勿論あかりちゃんはチョコレート私にくれるんでしょ?
当たり前だよー♪ホワイトデー、楽しみにしてるね!
……考えとく

なんて甘い話を私に期待させられても困りますwww
【泡沫】

ごらく部で遊びに行くことになってた。
だけれど。
「ちょ!来れないってどういうことですかぁーーーーーーー」
『うん、落ち着いてちなつちゃん。これには海よりも深い事情があってね!』
「…いいですよ、そんな言い訳は」
携帯を仕舞って横を見る。苦笑いを浮かべるあかりちゃんが視界に入った。
「どうしよっか?今日」
「どうって………」
京子先輩が自分勝手なのは今に始まったことじゃないし
遊びに行こうと言ったのだって京子先輩な訳だし。
そんなことより。
結衣先輩も来れない。
私の頭にはそのワードがグルグルと回り続けていた。
京子先輩から連絡が来る数十分前のこと。
あかりちゃんの元にメールが来た。
「結衣ちゃんからだよ。あ、急に実家に帰らないといけないみたい」
「え…」
あかりちゃん、携帯貸して!という前にこちらにもメールが来た。
一瞬で体温が奪われるような感覚。
実際外の空気が冷たくて体温は下がってるかも知れない。
これからのことは、京子先輩が来てから話そうかと
あかりちゃんと話していた矢先のあの電話だった。
「ちなつちゃん、今日楽しみにしてたもんね…あかり一人じゃ面白くないよね」
「べ、別にそういう意味じゃ。大体、京子先輩は駅前に集めて一体何…あ、あれ?」
「どうしたの?ちなつちゃん」
私が向いた方にあかりちゃんも顔を向ける。
この前来た時はなかったはずなのに。
「カラオケボックスなんて新しく出来たんだ」
「ホントだー。あ、折角だから歌っていこ?」
「え?あかりちゃんと二人で?」
「ええ!?」



現在位置はカラオケボックス。
なんだかんだいいつつ、来てしまった。
だって他に今日はやることもないし。
「そういえば、あかりちゃんってどんな曲歌うの?」
「色々だよぉ~」
通信機を弄りながら返答するあかりちゃん。
私はメニューを見ながら声を掛ける。
「何か頼む?あかりちゃんが歌ってる時に頼んでおくけど」
「それじゃお願いしていい?ちなつちゃんは何にするの」
「秘密」
「ええー!?」

……
………
歌本を見るフリをしながら、あかりちゃんを見る。
なんというか…顔と声と歌が見事に合ってない。ついでに歌の季節も。
こんなの、私の知ってるあかりちゃんじゃない。
頼んだ食べ物等もやってきて、自然とあかりちゃんを見る。
見てばっかりだと変に思われる。思った矢先に曲が間奏になって目が合った。
「あ、あははー……私も予約しておこうっと」
「?」
うっ…露骨に不自然過ぎる。
特に決めてもいなかった曲を適当に履歴から予約することにした。
しかし、前使っていた人は京子先輩と話が合いそうだ。
あかりちゃんの歌が終わった。なんだろう、この感じ。
「どうだったかな?」
「意外過ぎて感想がアッカリーン」
「ちなつちゃん酷い」
「だってあかりちゃん……バラードはいいよ、新たなあかりちゃん見れた気するし」
「うん、よかったぁ」
そう笑顔で返されたらあかりちゃんガチで歌いに行ってたよね、TSUNAMI…とは言い出せなかった。
「あ」
「ちなつちゃんの曲だね、頑張って!」
上手く歌う必要も何もないんだけど、あかりちゃんが予想の斜め上過ぎて正直プレッシャーが半端ない。
前に掃除当番で歌ってた鼻歌はなんだったんだろう。
あかりちゃん、マイク持つと変わる人?
………
……




あれから結構な時間歌った気がするけどあんまり覚えていない。
外はすっかり暗くなっていて、気温もすっかり下がっていた。
「寒い!」
「寒いねー」
「今度は結衣先輩と行きたいなぁ、カラオケ」
「行けるといいねぇ」
「……まあ、たまにならあかりちゃんと行ってもいいけど」
「え、うん!ありがと。えへへ」
身体が熱いのは周囲の空気が寒いから。


あとがき
あかりんはマイク持つと変わるんじゃなくて
チーナの前だからスッゲーいい声で歌うんじゃないの?ってことで。
さっさとくっつけたいけどこのくらいの距離感の方が逆に萌える。
[ 2012/01/12] ゆるゆりSS |