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ぴくしぶ





山 川

cacaca.jpg

ふきだしに適当に台詞をいれてね☆
続きからSSでもー。
【君と肩を組んで君と手を繋いで恋人だったり友達でいたいから】

部室に行くと先輩達はまだ来ていなかった。
ちょっと早く来すぎたねぇ~と珍しく一緒に来たあかりちゃんをチラと見ながら
私はお茶の用意をしに行く。途中、あかりちゃんが手伝おっか?と聞きに来たけど断った。
今現在も私は自分の感情と戦ってる。
いっそのこと気付かない方が幸せだったのかもしれない。
結衣先輩の“それ”は単なる憧れに過ぎないなんて。
お茶を淹れて戻って来ると、あかりちゃんは珍しく漫画を読んでいた。
どうせ京子先輩が置いて行ったのだろう。気にも留めないで湯呑みをあかりちゃんに差し出す。
「ねぇ、ちなつちゃん。友達ってなんだろうね?」
「え?」
「ごめんねぇ、ちょっと漫画読んでたら気になっちゃって」
「いや、いいけど…その漫画ちょっと見せて」
あかりちゃんから漫画を受け取り、タイトル確認。ブルーフレンド…裏のあらすじを見てみる。
あ、完璧百合漫画だ、これ。
中もペラペラと見てみる。ああ、百合漫画だ、これ。
「ちなつちゃん?」
「あかりちゃんにはこの漫画は早いんじゃないかなぁ…」
恋愛も分からないって言ってる子だし、百合なんて上級者向けだよ。
「えぇ~?どうして、ちなつちゃん!」
「どうしてって……どうしてもよ」
「えぇ~」
まだ何か言ってるあかりちゃんをスルーして、私は湯呑みに口を付ける。
likeとloveの線引きなんていつどこで変わるかなんて分からない。
それこそ漫画みたいに突然てことだろうな、とまた漫画を見始めてしまったあかりちゃんを見ながら思う。
そう、突然だから分からない。
漫画を読んでいる彼女を私はただの友達だなんてもう思えない。



いい子過ぎるあかりちゃんに、私は言い訳をしまくっている。
何かと練習と言って。そりゃ一番最初の『練習』こそ正しかったと思ってた。
今ではあかりちゃんに罪悪感しか感じない。
いつからなんて覚えてない。いつも真剣に相談に乗ってくれるあかりちゃんに
いつしか惹かれていた。だけど、だからこそ、この想いは仕舞っておくべきなんだ。
あかりちゃんに邪な想いを抱いているとバレたら、急に怖くなった。
実は二人きりのこの空間も実は何気にドキドキしっぱなしだ。
本当は早く先輩達に来てほしいという思いと、もう少しこのままがいいという思いが交錯してる。
頭が混乱してきたからか、いつもの言い訳が口から出ていた。
「ね、あかりちゃん。また今度練習に付き合って欲しいんだけど」
「え…えっとぉ…なんの練習?」
「この前のデート練習はあてもなくブラブラしただけだったから、次は場所決めてデートしない?」
「う、うん。どこ行くの?」
「結衣先輩は王子様だし、馬は必須よ!馬と言えば!?」
「牧場にいっぱいいるねぇ~」
「……あかりちゃん、ボケ?わざと!!?遊園地のメリーゴーランドでしょ、そこは」
どさくさに紛れてあかりちゃんのほっぺを触る。そういえばさっきデートしない?と言っちゃったっけ?
あかりちゃんが流したから私も何も言わなかったけど。
でもこれであかりちゃんとデートできる。
いくらあかりちゃんがデートの練習と思っていようが、別によかった。
「それでちなつちゃん、いつ行こうか?遊園地デート」
「え!?デートじゃなくてデート練習だってば!あかりちゃん」
「そうなの?あかり、てっきりデートだと思ってたけど」
……
…………
「え」
「あ、えっとね?お姉ちゃんが二人でお出かけすることはみんなデートって言うのよ、って言うから」
「あー、うん。えっと」
「この前のデート練習のあとに聞かされてね?そうなんだぁって。あれ?ちなつちゃん!?」
この想いは仕舞っておく?
いつまで仕舞っておけばいいの?
頭に浮かんだ時には、あかりちゃんは私の下にいた。
あ、既視感。あの夏の出来事だった。
「あかりちゃん……ごめん」
「ちなつちゃん、どうして謝るの?ちなつちゃんは何もしてないよ?」
「してたんだよ、色々。多分これからすることも謝って済むことじゃないし」
「分かんないよ…それに、ちなつちゃん泣いてる」
言われて初めて気付く。私は。
私 は 。
ゆっくり起き上がってから尋ねる。
「あかりちゃん、私のこと好き?」
「好きだよぉ!大丈夫?ちなつちゃん」
期待した訳じゃない。けど、一旦溢れた雫は止まるどころか零れるばかりで。
もう自分じゃどうしようもなくて、あかりちゃんの胸で思いっきり泣いていた。



「なんか、ほんとごめん」
「いいよぉ~。ちょっと元気になったみたいだし。京子ちゃん達には悪いけどさっきメールしておいたから」
ああ、どうりで先輩達が来ない訳だ。ちょっと安心してる自分をよそに
あかりちゃんがまだ心配そうな目を向けて来る。
「ごめんって。もう平気だから」
「えへへ…ちなつちゃん、今日謝ってばかりだね」
「そう…だね。あかりちゃんが悪いんだけどね!」
「ええぇ!?そうなのー」
「そうなの!」
こんな気持ちにさせた責任は必ず取って貰うから。
覚悟してよね、あかりちゃん。


あとがき
タイトルは歌詞から。
途中から訳わかんなくなった。
ちなあかのいいとこはあかりのマジ天使っぷりにちなつの乙女パワーだと思う。
つーか、ハロウィンネタで書こうとしてたんじゃなかったっけ?
あれ? あ れ ?
[ 2012/10/30] ゆるゆりSS |