2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11





ぴくしぶ





ぽいっと

続きからSS。
りーくる!
ほぼ回想。
またみーくん出番ないのか、とかそこ言わないw
【不鮮明になるならいっそ】

「私って酷い人なのよ?」
何を言ってるんだ、と思った。
その意味が解るのはこの台詞を言ったすぐあとだったけれど。
あの日はちょうどこの世界が変わった日だ。
平和だった日々が一瞬にして崩れ落ちた。
あたしは色々なものを失った。色々だ。
こんなところでは語り尽くせないほど色々。
考えてしまうことがある。
あの時、もしもあの人がウチの高校の様子を見に来ていなかったら。
あたしはあの人を直接手にかけることなどしなかった。
いや、いつかそうなる時が来たとしてもだ、もっと先に出来たのかも知れない。
あの日から数日後、少し落ち着いたあたしとりーさんは話をした。
塞ぎ込んだままの由紀をめぐねえに任せ、これからのことについて誰かと話したかった。
誰かと、なんてあの時点で学校に残っているのは自分達だけなのは百も承知だったけれど。
その時だった。りーさんが例の台詞を言ったのは。



「酷いって何が?」
「言葉通りよ。私酷いの」
「いやいや、酷くねーだろ。りーさんは」
言うが、首を振られてしまう。
一体どうしたら。
思っていると、りーさんが口を開いた。
「私ね、嬉しかったの」
「嬉しい?」
「ええ。何に対してだと思う?」
「知らねーけど。りーさんが嬉しかったんならいいと思うぜ?あたしは」
なんて深く考えもせずに言っていた。
よく自分の発言には責任を持てなんて言うけど。
言葉とか普通、責任まで考えて声に出さないっつの。
あ、だから後悔するのか。後から悔いる、なるほど。なるほど、じゃねーよ。
「私はね、胡桃。貴女が陸上部の先輩をあの日やってくれてよかったって思ってるのよ?」
何を言われてるのか一瞬、解らなかった。
自分の世界にノイズが走る。
この世界から色が失っていくようだ。
あたしは今立っているんだっけ?
平衡感覚もマヒしたように覚束なくなる。
「あの、さ」
それだけ辛うじて口にする。
とてもじゃないが、りーさんのことは直視出来なかった。



りーさん、まさか。
世界が平和だった頃。以前、それとなくりーさんに好きな人について聞いたことがある。
「永遠に片思い中よ、なんちゃって」
当時はなんだそれと返した記憶がある。
りーさんに好かれておきながら、付き合ってやらないとか、贅沢だなーと言ったらりーさんは笑っていたが。
笑っていたのだが。今思えばそれは。
「胡桃?」
「りーさん、ひょっとして先輩好きだったりする?」
「え?先輩?」
「や、だってあたしが先輩とのこと相談した時、どこか心ここに在らずなとこ、あったし」
「そう、顔に出てたかしら」
「や、やっぱり」
そして一人納得するあたしに、りーさんは溜め息を吐いた。
それが何か気に入らなくて声をかける。
「ごめんなさい、胡桃があまりにもアレだったから」
「アレってなんだよ」
「あのね、胡桃。少しは自分で考えたらどう?」
とは言うが。
やはり気に入らないものは気に入らないのだ。
この感情はなんだろう?
りーさんが先輩を好きだと思った時の嫉妬?
なんか違う。
あたしは先輩が好きだったと思うし、今も忘れてはいない。
暫く考え込む。
考え込んでいるうちに一つの結論に出る。
「りーさん、もしかして…」
「気付いたかしら?そう、私胡桃が好きなの」
「えーと、え?」
もしかして、の続きを言わずして回答を得てしまった。
ちなみにまた頭が働いてくれてない。
またりーさんが溜め息を吐いた気がする。
「勿論、恋愛感情としての好きよ?軽蔑する?」
「や、軽蔑とか。ちょっと驚いただけで」
「結構好きオーラ出してたつもりなんだけど。胡桃、先輩ばっか見てたもんね」
「で。いつからでしょうね?その好きオーラとやらは」
「一目惚れに近いからなんとも」
「え」
いや、だって、え。
思考は一時中断した。
めぐねえが来たことによって思考は完全に停止した。



「あったわね、そんなこと」
「なんか今ふと思い出した」
「…そう。胡桃ったらあれからどんどん私に甘えてきたわよね」
「そうだっけ?」
「期待してもいいのかしら?」
「知るかよ。りーさん次第だろ」
「ふふっ、それじゃ張り切って胡桃を落とそうかな?」
「ははっ…お手柔らかにな」


あとがき
アタックチャーンス!!
思い付いたままに書いてみた。
このあと、無事恵飛須沢は落とされます。
つか、SS内でめぐねえって初めて書いたかなw
[ 2015/12/17] がっこうぐらし!SS |