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ぴくしぶ





あーあ

続きからりーくる。
7巻バレあり、不健全。
【ずっとあたしらは縛られてる】

そういえば暫くずっと。
いや、体感的にそう感じるだけでつい最近なのかも知れないが。
悠里と目を合わすこともなくなった。
この前、ふと悠里がこちらに目を向けていることがあったけど。
「…あ」
すぐに元の視線へと戻す。
地味にショックだ。溜め息を吐きたくなる身体を我慢する。
理由くらい解ってる。解ってるけれど、今はそんな気になれなくて。
だから、なんとなく気まずいまま過ごしてる。
このままじゃいけない。頭ではそう思ってても身体が言うことを聞いてくれない。
そんなこんなで、トーコの部屋に行く。
何かしらあるといつもトーコの部屋にお邪魔してる。あの部屋にゲームがあるのが悪い。
自分に言い聞かせつつ、暫くプレイしていたのだが。
ところでくるみくん。
と、トーコが口を開いてきた。



「何?」
やや不機嫌になりながらも答える。
「ちょっと図書館まで行ってくれないかな?これの攻略本あった筈だから」
と、1本のゲームを持ってトーコは言ったものだ。
「トーコが自分で行けばいいんじゃねーの?」
「くるみくんはボクに一度でも勝ったことあるかい?」
「ねーよ!いつか勝つさ」
「いつかだったら、行ってくれるよね?」
「わっーたよ」
図書館のぬしによろしくー。
後ろからそんな声が聞こえた。
ぬしってあれか、滅多にこっちに顔出さない本大好きな変態な先輩。
いや、あたしが実際思ったことじゃない。由紀がそう言っていたんだ。
その先輩とは会ったことはなかった。まあ、なんとかなる。漠然とした気持ちで図書館へと向かう。
図書館に着くと早速、ぬしに見つかった。
驚いて奇声を発したのを笑われた、ちくしょう。
「ごめんごめん。可愛い悲鳴だっからつい。そういえば、お友達も来てるよ?」
可愛い悲鳴って。そんな可愛い声出してただろうか?
それよりお友達?
「美紀ですか?」
「違う違う、るーちゃんの絵本探しにって悠里ちゃんだっけ?」
来てるんだ。
るーちゃんの絵本を探しに、ね。



「胡桃…」
「よ」
「どうしたの?胡桃が図書館なんて」
なかなか失礼なこと仰る。
「ゲームの攻略本取りにな。そっちはるーちゃんの絵本だってぬしに聞いたけど?」
「ぬしって…リセ先輩ね、絵本の場所教えて貰ったの」
「そう、よかったじゃん」
他愛ない会話だ。
前はもっとなんでも話してたのに。
多分、原因なんてあたしにあって、悠里にもある。
それを考えるのが嫌なだけだ。
お目当ての攻略本を手にして図書館を出る。
途中まで悠里とるーちゃんと一緒に帰って来た。
会話という会話は殆どないまま。
「ねえ、胡桃」
「どした?」
「このあと時間あるかしら?」
「まあ、トーコの部屋行ったあとならあるけど?」
「そう。部屋行っていい?」
「あ、ああ」
なんかこんな感じで話すのは久々な気がする。
それに、今はあの頃とはやっぱり違うんだ。
「るーちゃんは由紀ちゃんに見てて貰うから」
そう最後に付け足して、悠里は先に部屋に戻っていった。
どうしたんだ、一体。悠里のやつ。
その後、トーコに攻略本を渡し、ゲームでボロ負けしたあたしはまた不機嫌になりつつトーコの部屋を出る。
「今度はくるみくんでも勝てるゲームチョイスしとくよー」
「……」
なんか勝てなさそうで、そんな考えに至ってる自分にもイラついた。
悠里とるーちゃんの部屋をノックする。やがて悠里が出て来て早かったわね、と一言。
「りーさん、るーちゃんは任せてねー!」
奥から聞こえたのは由紀だ。あいつ、もう来てたのか。
「それじゃ、胡桃の部屋行きましょうか?」
「ん、おう」
悠里は由紀とるーちゃんに手を振って部屋を出ると、あたしの部屋へと足を進めた。
「ところで胡桃?」
「うん」
「今私のことどう思ってる?」
部屋に入ってから。
どこか迷ってるような瞳で悠里は言った。



「どうも何もねーよ。あの時言ったままなんだけど」
「そう?ならなんで私のこと見てくれないの」
「見てくれないのって…それは……」
悠里だって見てくれてねーだろ。
なんて言ったら修復不可能だ。あたしが噛まれる前、悠里が可笑しくなる前…
こんな空気じゃなかった。
ちくしょう、どうして。
「ね、確かめて見たいの。貴女の気持ち」
そう言った悠里はあたしに抱きついて来た。
止めろ、悠里の身体まで冷える。そんなの耐えられない。
「悠里、あの」
それ以上何も言わさない、とばかりに悠里の唇があたしのそれと重なる。
止めろ、悠里の身体まで冷える。そんなのただの言い訳だ。
すっとこうしていたかったのは寧ろあたしだ、それを悠里は知っている。
悠里が段々と下に攻めてきた。
「胡桃もよかったら私を満足させてね?」
ズルい。そんな顔で言うなよ。押し倒したくなる。
「なあ、悠里。いいのか?」
「いいのか、も何もいいに決まってるじゃない。何よ、もう」
「や、なんか久々すぎて…こう」
上手く言えない。こんなに口が回ってくれないものだったっけ。
でも、ベラベラと口が軽くて簡単に愛を語るヤツほど信用できねーって言うしな。
「胡桃、好きよ」
「ん…あたしも」
言葉なんてそれだけでいいんだ。
理性が殆どなくなりつつある頭でぼんやり思う。
あー、やばい。もう悠里見ただけでイってしまいそうだ。
いっそイってしまえれば。そう思う気持ちもどこかにあって。
でもそれは様子を見るに、悠里も同じみたいだ。
「っは…くっるみ…ぁ」
「いいよ、悠里。イって」
驚くほど冷静に声が出た。限界だと思った身体はまだ持ち応えてくれそうだった。
それにこれじゃ、悠里の方が逆にやばい。
早くイかせないと。
「っや…くるみも……いっしょに、」
「っ…いや、イクのはいいけど平気か?悠里」
首を縦に振る。
仕方ない、こうなった悠里は何を言っても聞かないから。



気が付くと、部屋の天井が目に映った。
……そっか、あれから何回かシたんだっけ。
隣を見るとまだ眠ってる悠里がいた。
まだ起きそうにない。
そっとキスを落としてあたしもまた眠りにつく。
翌日。トーコにキスマークを見つけられ、色々と問い詰められたのはまた別の話だ。


あとがき
まだ7巻読み込んでないから大学組の口調とか違ってたら勘弁な!!
それにしても、が!SSは不健全書きたくなる。
なんでだろう、書きたくなる。
まあ、これが不健全なのかどうかは置いておいて。
[ 2016/01/18] がっこうぐらし!SS |