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ぴくしぶ





ばれんたいん

続きからりーくるSS。こいつらは好きとか言わない。
全く何も考えずに書き始めたので時系列が行方不明。
高校でのどこか。全く曖昧である。
バレンタイン云々は季節に合わせただけに過ぎないんで。
【甘い言葉なんていらない、苦い記憶もいらない】

今思えばとんでもないことを言っている。
「悠里の作ったご飯が毎日食べたい」
ふと夜中に目が覚めて隣を見たら、悠里がいなかった。
部室?屋上?このくらいしか行く場所なんてない。
思ったら身体は勝手に動いてた。
案の定、悠里は部室にいたのだけれど。
暫く声をかけられなくて。
「あ、胡桃」
「うん。どうした、こんな時間に」
「家計簿のチェックかな?眠れなくて」
「いや、寝ようぜ。無理にでもさ」
「そうなんだけどね」
眠れないって言った悠里の気持ちも分かる。だけど身体は大事にして欲しかった。
「あたしさ、悠里の作ったご飯が毎日食べたいんだよ」
暗い部屋の中で、悠里の目が見開いたのを確認した。



「一応聞くけど、どういう意味で言っているのかしら?」
…そんなの解ってる癖に。
「どういう意味も何もないだろ。そのまんまだよ」
「そう。私は胡桃のそういうとこ嫌いよ」
「知ってる」
「毎日ご飯食べたいって毎日辛口カレーでもいいの?」
「悠里が作るなら食べるよ」
「そういうとこが嫌いなのよ?」
「悠里の嫌いは意味逆だからな、分かりやすい」
あたしが笑うと、悠里は軽く溜め息を吐いたようだった。全く素直じゃない。お互い様だけど。
「……何か飲む?」
「お、いいね。ホットミルクがいいけど流石になー」
「ココアだったらまだあるけど。ミルクココアの方が美味しいんだけどね」
「いや、そんな贅沢言わないから。そういえばお菓子のチョコとかってココアパウダーしか使ってないよな」
「突然ね。まあ、そうだけど」
「食べててもココアの味しかしなかったからなー」
「でも、ホント何?急に。食べたいの?チョコ」
悠里がココア片手に聞いてくる。
食べたいかと言われれば正直微妙だけど。
悠里のチョコには大変興味があった。
「作れる?」
「私、貴女のそういうとこ嫌いよ?」



悠里は何を思ったか、あたしに入れたココアに口をつけた。訳が分からない。
「何してんの?それあたしのだろ?」
「胡桃がチョコ食べたいとか言うから、ね?」
「はい?」
言ったかと思ったらキスされた。口の中は甘ったるい。
あたしは悠里のこういうとこが嫌いだ。
甘ったるかった口は徐々に苦くなっていた。
苦い。甘い。頭の中はココアの味なんて最早しない。
「胡桃、まだ食べたいでしょ?」
そう言ってあたしに入れた筈のココアをまた口に含む。
あたしはこいつのこういうとこが嫌いだ。
次の悠里の行動なんて解ってるのに、突っ立ったまま何もしないあたしもどうかしてる。
「結局、ココアは普通に飲ませてくれないんだな」
不満?と言わんばかりにまたされた。
もう味とか一切感じない。感じるとすれば。
悠里、か。
「ねえ、胡桃」
「何…続きは?」
「続き?して欲しいの?」
して欲しいよ、なんて言わないけど。多分悠里には嘘なんて通じない。
「てかさ、悠里はねーの?何かして欲しいとか」
言って半分後悔してももう遅い。
考える動作だけしながら、悠里は口を開いた。
「私、ココアあげたから胡桃からもお返し欲しいんだけど」
「あげた、ねえ」
出来るなら自分で飲みたかった、なんて言ったらまた何か言われそうだったので止めた。
それにさっきは自分でも驚くくらいもっとしていたかった気持ちが勝ってた。
「今すぐお返しくれてもいいのよ?」
「えー」
あたしは悠里のこういうとこが嫌いだ。
「胡桃はお返しくれるって信じてるから」
「はいはい」
「あ、でも」
「んー」
「はぐらかしちゃダメよ?たまに胡桃ってばやるんだから」
しねーよ、そんなこと。
マグカップに僅かに残ってたココアを飲んでその口を塞いでやる。
「やっぱり甘いんだか苦いんだか分かんねー」
「私、貴女のそういうとこ嫌いだわ」



時間も時間だ、寝室に2人で戻る。
戻る途中、会話はあまりなかった。
手は繋いでいたけど。お互いそれで満足だった。
「そういえば」
「どうかしたの?」
「急いで出て来たから、シャベル置いてきてるんだよな」
「え、なんで」
「なんでじゃねーよ、隣見たら悠里いねーんだもんよ」
「あ」
反省したのか、悠里は黙ってしまった。
あたしも喋ることもないので黙ることにする。
しかし。
学園生活部の部長が自ら心得の一つ破ってちゃどうしようもねーな。
「悠里、夜間の行動はなんだっけ?」
手を繋いでるから分かる。滅茶苦茶動揺した。
「ごめんなさい」
「いや、いいけど。気をつけろよ、全く」
「うん、あ!ホラ着いたわよ」
ホントにもう。
月明かりを浴びながらあたし達は寝室に入っていった。
尚、安眠出来たかは別だ。


あとがき
バレンタインなんでね。
これがバレンタインかと言われれば不明だよ!
ゆきさんとみーくんまた出てないね。
うん、仕方ないんだ。許してね。
[ 2016/02/14] がっこうぐらし!SS |