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ぴくしぶ





松さんおめでと!

続きからネ申こと松さんの誕生日記念に送りつけたSS載せておきます。
いつもの言葉ですね。
今回で完結です。長かったー。ちなみに第一話は→これ。
yryrxpkmn続きからどうぞ。
【そうだ!生徒会を頼ろう・後】


二年の教室に向かっていた結衣、綾乃、千歳はそれぞれ思う。
今日体育なくてよかった。
ただでさえ面倒な状態なのだ。
体育なんて教科、おだんごにやらせたくなかった。
そんなこと言ったら全部やらせたくはないのだが。
一方。
「先輩、あかりちゃんの席そっちじゃないですよ?」
「あれ?」
案内してあげるよ、とあかりに言われるまま京子は席に連れられる。
残念な事に四人の席は離れていた。
「これじゃ、何かあった時困りませんか?」
心配そうな顔をする向日葵に京子は大丈夫とだけ答え、だって主人公だしと付け足す。
「京子ちゃん、主人公はあかりだからね?」
「真の主人公、歳納京子ちゃんです!きゅぴーん☆」
「え゛ー」
何バカやってんだか。
ちなつはその様子を傍観しながら何もする気にも起きなかった。
「それじゃ、あかりちゃん、歳納先p」
「櫻子」
まだ教室には人はいないとは言え、櫻子は今からでも叩き込んでおかないといけない。
向日葵は長い付き合いでそう思っていた。
「でもまだいいじゃん。慣れないよー」
「慣れなさい、一番苦しいのはきっと吉川さんですわ」
いきなり自分の名前を呼ばれてちなつは反応する。
「いや、私は…今日元に戻れるならもういいよ、なんでも」
とは言ったものの溜め息は出るのである。



二年五組。
こちらは比較的四人の席が近いため、フォローしあえる。
なんてそう上手くいくとは考えていないけれど
そう思ってないと気が滅入りそうだ。
横目におだんごを見ながら思う。
「おだんご、あちこち動き回らないでくれ」
「えー、でもまだだれもいないよ?」
「そう言う事ちゃうよねぇ…で、どうするん?具体的に」
「うん。どうしよう」
「えっと…船見さん、かなり疲れてるでしょ」
「まあね。正直何も考えたくない」
分からないでもないけれど。
「何か考えないと戻るものも戻れないわよ」
「そうなんだけどさ」
「大丈夫!うちらも手伝うもん、なあ?綾乃ちゃん」
「勿論よ、ただ授業中の問題点はそこにいる船見さんの姿のおだんごと…」
「あかりになってる京子だな」
―――
「へっくし」
「どうしたの?京子ちゃん!風邪??」
誰かがこの超絶美少女の京子ちゃんを噂している。
言ったらちなつに体当たりされたが、本人は至ってマジだった。
「なー、あかりー」
「なぁに?京子ちゃん。あ、あかりの身体なら心配しなくていいよぉ」
「天使か、己は!それと京子ちゃん、大好きって言って見て」
「それってあかりちゃんが、ってよりちなつちゃんが言ってるように聞こえますよねー」
「……それを狙ってるんでしょう?櫻子は今日あんまり喋らない方がいいですわよ」
んだとー!なんですの!といつもの痴話喧嘩が傍で始まったが
状況が呑み込めていないあかりと、冷汗を浮かべる京子とそれを眺めるちなつの
構図が出来上がっていた。
「京子先輩覚悟は?」
「いやー、そろそろクラスメイトも来るだろうしさ!ちなつちゃんは大人しくしてた方が」
「覚悟は?」
有無を言わさない。
「身体はあかりだよ?あかり傷物にすんの?ちなつちゃんは」
「え!?あかりの身体、傷がつくのはちょっと…」
「あー、もう」
傷ってそう言う意味じゃない。そうなんだぁ。それにあかりちゃんは私の練習相手なんだから今更でしょ。
あ、そうだよねぇ。そうだ…あれぇ!?



「思ったんやけど」
鞄の中の物を整理し終わった千歳が、二人と一匹に問いかける。
「何?千歳」
「今日って理科あるやん」
「……あ」
「りか?」
「元に戻る事第一で忘れてた。でもどうせあの先生からは逃げられそうにないんだよなぁ」
「船見さん、諦めてるわね…」
「実際さ、おだんご見て何も思わない先生はいないと思うんだよ」
「や、そうやけど」
「ゆいー??」
闇に堕ちそう。
綾乃と千歳は暗黒面に行きかけてる結衣を見ながら、早くなんとかしないと、と思っていた。
「えっと、確か理科は…二時間目ぇ!?」
綾乃の声でハッとする。そうだ、元に戻らないといけないのに。
「あ、なんかゴメン。変なスイッチ入ってた」
「ええよー、気にしてないし」
「ええ!それにそろそろ皆登校して来る頃ね…寧ろ今は」
「あ、ああ。そうだな…おい、おだんご。約束通り静かにな?」
「はーい」
いい返事過ぎる。
若干の不安を残しつつもおだんごを信じるしかないのだった。
「そう言えば綾乃?」
「何かしら?船見さん」
「どうかした?さっきから目合せてくれないけど」
「え?大丈夫、心配はノンノンノートルダムよ!」
「……あ、それならい、いけ、ど」
「船見さん?どうしたの」
―――綾乃のギャグで笑うなよ?
もう大分昔に聞いたように感じる。
いや、無理だろ。
結衣はそう思いながらも、未だ心配して来る綾乃になんでもないと返す。
「これはこれでアリかもなぁ」
「千歳、貴女また妄想?」
綾乃の呆れた声が聞こえる。
まだまだ一日は始まってさえもいない。



「ちょっとここで待っててね、ちなつちゃん」
ちなつを入れたトートバッグを机の上に置き、少し離れたところであかりは京子と櫻子、向日葵を呼ぶ。
「どうかしたか?あかり」
「あかりちゃん、まずは私に頼ってくれてもいいんだよ?」
「だから貴女はお黙りなさいな。それで、赤座さん」
「うん。今日ホラ、美術あるから……どうしよう」
「「あ」」
「あー」
私があかりの絵を真似るのは簡単だけど、あかりがちなつちゃんの芸術的センスは真似できないだろ。
京子はすんなりと言ってくれる。
事実だ。言い返せない自分がもどかしいあかりである。
「でも歳納先輩、もしちなつちゃんの絵真似しろって言ったら」
「うん?何かな、さくっちゃん」
「京子ちゃん……」
大体予想してた反応だった。
誰もちなつのセンスなんて理解出来ない。
「ま、まあ…美術はまだ先ですし、考える余裕はありますわよ…ね?」
「そだねー。まずは一時間目乗り切ろうぜー」
「乗り切ろうってちゃんと京子ちゃんがあかりの真似してくれれば大丈夫なんだよ?」
「あかりだってちなつちゃんの真似」
「うぅ…」
四人の会話は聞こえない。
ちなつは暫くは聞き耳を立てていたが、それも飽きてきた今は
不貞寝しようと試みる。が。
「(そもそもこんなところで眠れないっての)」
バッグから見える天井にさえ八つ当たりしそうな勢いだった。
と、そこに。
「あれ?早いね」
扉を開けて入って来たのは日直のクラスメイトだった。
「おっはよー」
「(誰?)」
京子があかりに小声で話しかける。
「(ゆきちゃんだよぉ~。めりちゃんと仲がいいんだぁ)」
「(どーも。ゆきちゃんね)」
そして京子は思う。戻れない限り、一年二組のクラスメイトの名前は記憶する必要があるのかと。



「つかれたー」
一時間目をなんとか乗り切る。思ってたより案外大変かも知れない。
「(ホラ、京子ちゃん。二年の教室行くよ?)」
あかりがトートバッグ片手にやってくる。
定期連絡…なんて言えば聞こえはいいかも知れないが、実際はそんなに甘くはない。
「ちゃんと先輩達やってますかねー」
「少なくとも櫻子よりはやってると思いますわよ」
「まあまあ」
あかりが二人を宥めながら、二年五組へ向かう途中。
結衣達の姿を発見した。
「あれ?私だ。もとい結衣にゃんだ」
「あ。こっち来るつもりだったか?」
「そうだよ、結衣ちゃん達も?」
との問いに、一瞬二年組は顔を見合わせて。
まだあまり答えたくないという気持ちをバリバリ残した顔で
「次移動なんだよ」
それだけポツリと言った。
「移動かー……あれ?なんだっけ、授業」
「お前…ホント学校に何しに来てんだよ。まあ、いいや」
今の京子に何言っても無駄だ。
結衣は直感で思う。それに、だ。
「今はそれどころじゃないでしょ、歳納京子」
「で、ですよねー」
京子に真っ向から相手していても埒が明きそうにない。
「それで、先輩方?次の授業は…」
「それなんやけどな?」
「りかー」
結衣姿のおだんごが話に割って入ってきた。
「「「「「えー!?」」」」」
バッグに入っていたちなつも、存在を忘れて声を上げてしまう。
だから京子は教科知ってる筈だろ、と結衣は密かに思ったがあえて突っ込まなかった。
「前の授業ですら大変だったのに」
「そ、そうね。船見さん大丈夫?」
「大丈夫だったら死んだ目してないよ」
「次、やね。正念場は」
「…西垣ちゃんかー。なんかすぐバレそう」
「い、いたいいたいいたい!結衣にゃん、八つ当たりよくないよ」
相変わらず結衣の目は死んでいた。



二年組を見送りながら一時間目はどうしたんだろうと、軽く思う。
大変だったと言っていたし、それなりに苦労はしていた筈だ。
あかりはちょっと心配になりながらも教室に戻る。
「でも、理科あるんですねー。先輩達のクラス。歳納先輩の言った通り、すぐバレそうw」
「変に西垣ちゃん、レーダーいいからね。なんか受信してるんだよ」
「受信ですか!どんな電波なんです?」
二人のやり取りはスルーしても問題ない。
向日葵は溜め息を吐きながら、あかりに向き直る。
「赤座さんも吉川さんも平気ですの?」
「あかりは平気だけど…ちなつちゃんは……」
「へーきー」
バッグから気の抜けたような声が聞こえた。
満足に顔も出せない。身体的にはなんともないが、ストレスはマッハで溜まる一方だ。
「そして!宇宙から謎の光線を電波に日々変えて西垣ちゃんは過ごしてる訳だ」
「おおぉ~」
「実は西垣ちゃん、ここだけの話。人間じゃないって噂が…」
「マジですか!?あ、でもなんか分かる気がします」
スルーしても問題はないのだが。
「貴女方、流石に西垣先生に失礼ですわ」
スルースキルは発動されなかった。
「なんだよ、向日葵。西垣先生、絶対宇宙人だって」
「そんな事ある筈ないでしょう、全く」
「?ないんですか?」
「ないよ?」
「えー!?なんすか、それ」
「あはは…」
そんな話をしながら、教室まで辿り着く。
ここからはまたちょっと気合を入れないといけない。
京子を見る。解ってると言わんばかりに笑っている。
正直不安だ。
別に自分の幼馴染を信用してない訳じゃない。
ただ、ところどころで京子が素に戻ってるのが一番怖いのである。
前の一時間目でもそうだった。
生きた心地がしなかった。
「(百面相してるよ、あかりちゃん)」
トートバッグからちなつに声をかけられる。
ちなつ自身も声なんか出しては危険なのは百も承知だが
あまりにもあかりの表情が面白かったのである。
「うん…」
それっきりあかりは何も言わなかった。
仕方ないのでちなつも何も詮索しないでおいた。
「あ、チャイム鳴った!」
櫻子の声で時計を見る。
長いようで短い休み時間が終わりを告げた。



「どうした?船見」
明らかに様子が可笑しい結衣に、理科担当・西垣奈々も怪訝な顔をするしかない。
「あ、あの西垣先生!なんでもないんで!」
「そうです。船見さんちょっと疲れてるだけですって」
結衣と綾乃が取り繕うも、ふむ、と納得しきれない様子で訊いてくる。
「時に歳納。私が発明した薬を今度試してみないか?」
「え…また何か作ったんですか?先生」
「自信作だぞ?」
そう言いながら、傍から見たら授業の実験を邪魔しているように見える。
「先生の言う自信作って大抵失敗してますやん」
「そう言うな。で、だ。歳納、お前…船見か?」
「………え」
「先生、何言ってるんですか。船見さんは目の前にいるし、歳納京子と今話してるじゃ」
「いや、杉浦。あれを船見と言うのは無理あるだろ」
「(あかん。ほんまに歳納さんが言ってた事と同じになってるで)」
「(って言われてもどうしようもないしな…)」
―――なんかすぐバレそう。
言っていた幼馴染の顔を思い浮かべて軽く眩暈がする。
授業が終わるどころか、未だ時間は半分も過ぎていない。
「まあ、詳しくは授業終わってから聞くか。実験、手は抜くなよ」
「あ、はあ」
そして他の班の様子を何事もなかったかのように見に行く西垣。
やっぱりおだんごがいる時点で駄目だった。
なんとか凌いだ一時間目も今思えば疲れが増しただけのように思える。
あまり気は進まないが。
一年組にこうなった事は知らせておいた方がいいだろう。
「船見さん?」
「あかり達にバレた事知らせるよ。こうなった以上仕方ないし」
「あ…そうね。その方がいいわ」
「うん。メールしてる間、実験の方よろしく」
「勿論やでー」
そんなやり取りを遠目に見ていた西垣は、いつものように新薬が出来たような顔を一人しているのだった。
「ゆいー、あきた」
「あのさ、おだんご。もうちょっと頑張ってくれない?」
実験に使う道具で遊び始めようとするおだんごを制止しながら、結衣は口を開く。
せめてこの時間だけでも。 そんな願いを込めていると、結衣の携帯が震える。
―――了解!さすが西垣ちゃんだねー。by京子ちゃん
相変わらず返事の早いヤツだ。
でも。ちなつちゃんの中に入っているあかりにメールした筈だけど、と思う結衣だった。



「♪だけど信じてる信じてる君を信じてる~」
「京子ちゃん?どうしたの、急に」
「言っとけば元に戻るかなと思って」
「いや、歌ってましたわよ、先輩」
「うん、だから歌っておけば元に戻るかなと思って」
京子のいい加減さは皆知っている。もう突っ込まない。
「はいはい!私も歌いたいです」
「よろしい。では元に戻れたらカラオケにれっつらごーだ」
「わーい」
あかりと向日葵は顔を見合わせる。
これから理科準備室に向かうのに、この二人は。
そんな思いを仕舞い込んで、歩みを進める。
「だけど、これからどうするんだろう?西垣先生にバレちゃったんだよね…」
「あれでバレなかったら逆に凄いもんだけど」
「いや、うん。そうかもだけど」
「もう!いいから早く行きましょうよ!」
トートバッグの中のちなつが我慢出来ずに声を上げた。
確かにあんまり待たせても悪い。
さっさと理科準備室へ行こう。
―――
――

「なるほど。入れ替わりか、面白い!」
「面白がってる場合じゃないです。一昨日からなんだかんだで戻れてないので」
理科準備室では西垣が四人から話を聞いていた。
「とすると私の出番かな?」
「違います」
「ポケモンと関係あると思うんですけど」
「それやったらまた入れ替わるんやっけ?」
うん、と結衣は続ける。
続けようとして理科準備室の扉が開く音が聞こえ、一旦言葉を切る。
「到着!」
一年組だ。結衣は内心胸を撫で下ろしながら、話の内容は大体言った、と一年組に言う。
「先生ー、爆発すれば無事解決とか思ってないですか?」
「おー、流石大室。思ってるぞ」
あ、この人ホント駄目だ。
ここにいる誰もが思った。思ったところで何も変わらないので口にはしないが。
「どうするのー?」
それまでただ傍観していたおだんごが口を挟む。
それに呼応するかのように、周りを確認しながらちなつがバッグから出て来る。
「爆発はさせませんよ?」
「ほう。ホントにポケモンとやらに入っているのか、吉川は」
「…」
あ、なんか嫌そうな顔してるなー。
あかりはもう見なくてもちなつの機嫌が解ってしまった。



「しかし、これからどうするんだ?お前達」
「出来れば西垣先生には一切関わって欲しくない方針で」
「ほう。そう言うな、調べることぐらいはやってやるぞ?」
と、言いながら興味深げにちなつが入っているおだんごをチラ見している。
面白がってるだけだ。この先生は。解っているのだが。
「早く元に戻りたいしなー。じゃ、西垣ちゃん。調べるだけ調べてよ」
「おい、京子」
止めたはいいものの、こうでも言わないと前に進むものも進まない。
吐きたい溜め息は何回に及ぶだろう。
もう数えるのも苦になって来た。
それぞれの教室に戻る。今度の休み時間も何も進展しなさそうで泣けてくる。
「なんか、西垣先生…それこそ変な薬作って皆に飲ませそうですよねー」
教室への分かれ道でそう言った櫻子の言葉にごらく部の面々の顔が曇った。
「私、ポケモンの姿で爆発とか嫌なんだけど……」
「…ちなつちゃん」
何かフォローしようと言葉をかけようとするが、あかりは中々言葉が見つからなかった。
見つからない。あの先生が実験やら何やらで爆発してないのを見た事がないし。
「結局、西垣ちゃん頼りになっちゃうんだなー」
「えー」
「だってそうでしょ、尺ももうないし」
「先輩、メタ発言はダメですわ」
「つーか、これで戻らなかったら無理でしょ」
京子は最早諦めている。いや、この状況を楽しんでいる。
「はあ。せめて私は戻りたい」
「だねぇ。ちなつちゃんはずっとだもんね」
一瞬、あかりの方を向き、けれどその目はすぐに下を向いた。
自分に慰められているようで、虚しかった。
「次なんだっけ?」
「英語ですよー。宿題あったけどやってません、隊長」
「宿題あるのかー。まあ、適当に過ごそう。この身体はあかりだし」
「ちょっと、京子ちゃん!」
三、四時間目が終わった。何も解決の糸口は見つからなかった。
「だから言った。西垣ちゃんに任せるしかないと」
「…そうかも知れんが」
昼休み。早々に給食を食べ終えた一行は、職員室へと向かっていた。
もしかしたら理科準備室にいるかもしれないが、どちらにせよ、所在を確かめなければいけない。
「いない」
「理科準備室かしら」
「行って見よか」
理科準備室に向かうと、何やら奥の方で西垣がやっているのが解る。
「な、何してんすか?先生」
これには櫻子もこう言うしかなかった。
「何とは失礼な。お前達をどうにか戻せないかとあれこれやっていただけだ」
「あれこれって。爆発……」
「アハハ。爆発が必要とあらば追加オプションで付けるぞ?」
「「「「いらないです」」」」
「ばくはつはこわいよー」
「うむ。そうか、残念だ」
残念そうに見えない西垣を置いて、話の本題へと切り出す。
「で、本当に戻るんですか?」
「戻りたいって気持ちがあれば戻る。理屈はそうだろう?」
戻れなかったら。考えたくはなかったが考えてしまう。
「あれ?そういえばあかり達、五時間目は…」
「美術だよぉ」
「戻ろう!絶対に!ねっ、ちなつちゃんも戻りたいよね」
「勿論ですよー」
自棄に必死な結衣を見て一瞬ちなつは不審がるも、元に戻りたいのは本当なので黙っておくことにした。
「これ飲んでみろ」
「薬…」
「うっわ、あやしい薬だー」
「お前ら生徒会は少し離れてろよ。何が起こるか私にも判らん」
なんでそんなものを生徒に飲ますんだ。と思うが今はそんな事を言ってる場合でもない。
意を決して薬を飲む。その後でただ単に祈り続ける。どうか戻っていますように。
一瞬目が眩んだ。何が起こったか判らないけれど。
「戻ったー」
「あ、ほんとだ」
―――
「マジですか、先生。何作ったんですか?」
「企業秘密だ。それとも知りたいか、お前達」
「遠慮しときます」
元に戻れたはいいが。
「歳納さん達、おだんごの存在忘れてるなあ」
そう。お行儀よく座っているおだんごの姿はあるのである。
元に戻れた安堵から、四人はおだんごを元のポケモン世界に戻すところまで頭が回っていない。
「おだんごどうすんの?」
「私が責任持って預か」
「先生には任せられませんわ」
おだんごがどうなったかはまた別の話。


あとがき
全四話!
もうダメです書けません、お願いします終わらせて下さいって土下座して終わらせて貰った。
まあ、冗談ですけどwww書いてて楽しかったよ。
一年に一回書くから話繋げられてるのか怖かったけど。
[ 2016/03/04] ゆるゆりSS |