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さてと。

続きからりーくる。
とりあえずギャグじゃないよ。
原作バレもないけど、捏造あるよ!
作中であんなこと言ってるけどこの二人ダメになりそう←
【太陽も月も泣いてりゃ世話ない】

胡桃、ちょっといい?
それはとある日。あたしと悠里が付き合い始めて数ヶ月経った日のことか。
既に街は荒廃していた。こんな状況で恋人ごっこかと、ある人は言うかも知れない。
でもあたし達はこれで満足してるし幸せだった。
「聞いてる?胡桃」
「あ、聞いてる聞いてる。何?話??」
「うん、ここじゃなんだから屋上で」
「いいけど。あまり遅くなると2人が心配するからな」
「…解ってるわ」
正直、悠里の話なんて予想つかない。たまに突拍子もないこと言うから。
それでも、今回は真面目な話だと直感で解る。
「行こっか」
「ええ」
2人並んで屋上に向かう。
向かう道中に会話はあまりなかった。



「それで?話ってのは?」
いきなり本題に入らないことくらい解ってるつもりだけど、聞かずにはいられない。
「実は私、胡桃に謝らなきゃいけないことがあって」
「謝らなきゃいけないこと?なんだよ」
聞きたくない。別にあたしに謝ることなんてねーだろ。いーよ、言わなくて。
心中では色々渦巻いてる。
けれど、口では反対のことを言ってる。全くこのメカニズムはどうにかして欲しい。
「私ね、胡桃が初めてじゃないの」
「ん?初めて…じゃない?」
「元カノがいたのよ」
「あ、あー、そういう。え?元カノ!?」
そう言ったあたしに、悠里は目を逸らした。
未だ何も言えないあたしに、悠里はぽつりと。
「ごめんなさい。もう少し早く言いたかったのだけど」
「いや、それはいいけどさ。元カノって…」
「元々男の人は苦手だったから。初めての彼女は近所に住んでるお姉さんだったわ」
「お姉さんって。悠里いくつの時?」
聞いていいものか迷った。けど、聞いてくれと悠里が言ってるような気がして。
「小学校高学年の時かしら」
「そ、そっか。そのお姉さんさ、」
「詳しくは覚えてないけど、高校生だったと思う」
「そ、そっか」
この感情はなんだろうな。
知らない相手に嫉妬でもしてんだろうか、あたしは。
大体、そのお姉さんとやらとどこまで行ったんだ。
ダメだ。嫉妬じゃねーか、もう。
頭の中を渦巻くもやもやを誰か払いのけて欲しかった。
「結局その人に教わったのは、そっちのテクニックだけだった」
「……悠里さ、その人のこと好きだったの?」
何言ってるんだろうな、あたし。
そんなの聞いてどうする訳もないのに。
「当時は好きだと思ってた。よく考えて小学生相手に本気になる人なんていないのよ」
そうだろうけど。そうだろうけどさ!
「なんか、それって」
「胡桃の言いたいことも解るわ。でも中学の時も上手く行かなかった時があって」
「え?お姉さんだけじゃねーの?」
そう言うと、またも悠里は申し訳なさそうに。
「中学の先輩と一時付き合ってた」
頭が痛い。
もういい。こんな話ならやっぱり聞かなきゃよかった。
どんな顔をしていたんだろう。
あたしは何か声にならない声を出しながら悠里を見る。
悠里は悠里であの顔のまま、ずっと怖くてと漏らす。
そう、1番怖いのは悠里の筈なのに。



「詳しく聞いていいもんなの?」
「寧ろ聞いてくれると助かる」
「じゃ、部室行くか。ここじゃ長話無理だろ」
「そうね」
これから寝ると言う由紀と美紀にあった。
そういえば、美紀に何も言ってない。
さほど言及はされなかったが。
「あまり遅くならないで下さいね」
小声で言われた一言が、脳内に残っている。
真面目な話の途中であんな意味深なこと言われても、どう反応すればいいか解らなかった。
「え、と。話どーぞ」
「うん。小学生の時、たまに朝一緒になる高校生がいたの」
「お姉さん?」
「ええ。その時はそれ以上でも以下でもなかったんだけど」
ある時、塾の帰りに悠里は絡まれたらしい。
その際に助けてくれたのが例のお姉さんだとか。
「悠里の男嫌いってもしかして」
苦笑いで返された。あまりこの話題には触れられたくないみたいなので口を閉ざす。
掻い摘んで言えば、お姉さんに慰めて貰ううちにそんな関係になったとのことだ。
「ごめんなさい」
「謝んなよ、悠里は悪くないよ」
気休めかも知れないけど。
あたしは悠里の過去も含めて好きになったんだ、何を知ったところで気にしたりなんかしない。
「あのね、胡桃。私は悪くないって本当に思ってくれてる?」
「勿論だけど…悠里?」
「胡桃はまっすぐだし、嘘なんか吐かないって解るんだけど、ね」
「当たり前だろ!」
何かあったのか。
さっきの中学の先輩か?
悠里の表情を見てそれが本当だと理解する。
「私が先輩と交際してた時だった」
ーーー悠里って男の子嫌いなんでしょ?嘘なの?
ーーー嘘なんかじゃ。
ーーーその痣もだけど、悠里慣れすぎ。経験あるでしょ?
ーーーこれは前にも言いましたけど、
ーーーいいよ。もう。一向に私のこと名前で呼んでもくれないし…
それきりだと、悠里は語る。
あたしは今どんな顔をしてるんだろう。



「悠里がなんで今まで手しか繋いで来なかったかようやっと解った気がする。辛かったよな」
「胡桃…」
「あ、いーよいーよ。ゆっくり行こう。悠里のペースに合わせるからさ」
「くる、みぃ」
「あー、泣くな泣くな。ホラ、ぎゅー」
胡桃といると1番安心する。
ずっと一緒にいたい。
腕の中で、確かに悠里のそう呟くのが聞こえる。
それはこっちのセリフだ。
こんな話聞かされて、益々悠里をどこかに置いておくなんて出来なくなった。
「どうしたの?胡桃」
「んー?悠里がいて幸せだなって思ってただけ」


あとがき
若狭のカーディガンは
何か隠してるんじゃないかと個人的に。
そんなこと妄想してたら出来たのがこれ。
うーん、方々から色々言われそうだ。
[ 2016/03/18] がっこうぐらし!SS |