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ぴくしぶ





4月

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続きからりーくる。
ジャンル?なんだろう、ただ駄弁ってるだけなのでね。
4月バカネタじゃないことだけは確か。
原作2、3巻の辺りの話。
【あのこととかも全部知られてる】

そういえば、だ。
最近よく思い出すことがある。
この状況にも慣れて来て、頭が他のことへと意識が向けるようになったからかも知れない。
美紀を迎えた学園生活部は最初こそピリピリしたものの、由紀のお陰もあって今は仲良くやっている。
「ふぅ…」
「胡桃?お疲れかしら」
「へーき。たださ、あー…いいや」
「ただ、何かしら?隠し事はなしよ」
「隠すってかさ、ほんの弱音吐きたくなったから」
「いいのよ、弱音吐いたって。貴女に1番助けられてるんだから私達」
そんなこと言われたら、言うしかない。
ふと外を見ると、下半身が腐り落ち、上手く動けないらしい1匹のあいつを目にする。
「きっとどこかでああなってるんだろうな」
その声は悠里に聞こえたのだろうか。



強い焦燥感に駆られていた。
冷静に考えれば、あの時昼間なんだから2人がいなくて当たり前なのにあたしは余裕がなかったんだ。
「そっか、胡桃は遠足の時に家に寄って…」
「それもそうだけど、仲良かった友達とかどうなったかなーって最近考えちまう」
悠里は解るわ、と言い視線をあたしと同じ方向に落とす。
「無事でいて欲しいって思いはあるけれど、ね」
「ん」
「私も顔も知らないとある子の無事は祈ってるって変かしら」
「顔も知らない?」
「SNSで知り合った可愛い子」
「悠里、そーゆーのやるんだ」
最初は軽い気持ちだったけれど、なんかハマって来ちゃってと悠里は言いながら。
「胡桃はやってたの?部活で忙しくてやってなさそう。もしくはただ面倒とか言いそう」
「聞いといて答え出さないでくれる?いや、登録はしといてあったけど」
「初耳」
「悠里に言ってないもん。実際、そんなにやってる暇なかったし」
それでもあたしにも、仲のいい人ってのはいるもんで。
あの人たちも結局はあいつらの仲間入りなのかと思うと胸が痛い。特に1番仲良くしてくれたあの人には。
「胡桃?」
「あ、ああ。悠里と同じ。無事は祈りたいけど無理かなーって思ってた」
「うん」
「悠里の言うSNSで知り合った可愛い子ってどういう子?」
なんとはなしに聞いてみた。
人の話を聞いてた方がいい気がしたから。
それと、あとは単純な好奇心で。
悠里が可愛いと言うからにはそれはもうとびっきり可愛いのだろう。
「どういう…そうね。頭はよくなかったみたい」
「……は?」
思わず間の抜けた声を出してしまった。
そのまま何も言わないでいると悠里は続けてきた。
「でも可愛いわよ、上手く言えないけど。今年受験だって言ってたし中3かしら」
「頭よくなさそうなのに平気なのかよ」
「どうかしら?やれば出来る子だと思うわよ?」
と、どこか遠くを見て悠里は言う。きっとその子を思い出してるんだろう。
「ふーん…」
あの人はどうだったろう。いつもこっちの話を聞いて貰ってばかりだった。だから。
やっぱり生きてて欲しいなんて思うのは間違っちゃいない。
「胡桃にはいた?可愛い子」
「可愛いかどうかは知らないよ。どっちかってーとお姉ちゃんに欲しい人」
「年上?」
「じゃねーかな。凄く落ち着いてるんだよ、大学生くらい?」
こんな世界になるならば。
もっとあの人のこと知ろうとしてもよかったかも知れない。



運動神経いいの憧れるなぁ。私、運動全く駄目だから
テストあるんでしょ?勉強はしないと
嫌って…またそんなはっきり言う
あの人とのやり取りの一部を思い出す。
だから、悠里がそろそろ寝る?と聞いて来たのにも一瞬反応が遅れる。
「明日もやることあるし。寝ましょ」
「あーうん」
「まだ話したい?」
「どうだろ、そうなのかも。悠里の話とかもっと聞いてたい」
それに寝る気になれない。
こちらは言葉にはしなかった。口にしたら強制的に寝室に連れてかれる。
「仕方ないわね、胡桃は。あと少しだけよ?」
「わーい、やった」
「って言っても、そんな語ることもあまりないのだけど」
「えー。悠里が可愛いって言うんだから可愛がってたんだろ?実際にさ」
悠里のほっぺをつつきながら、人物像を思い浮かべる。
悠里と仲がいいんだ、まずは女の子だろう。いや、可愛いって時点でこれは確定事項なのだが。
どうしてもあたしには、悠里が男と仲良くしてる姿が想像出来なかった。
「可愛がる…可愛がってたのかしら?今はもうよく解らないわ」
「そうなん?」
「あまり顔を出してくれるような子じゃなかったしね」
「それでも可愛かったんだろ?」
「会ったら仲良くなってたかな?くらいには、ね」
それは解る。あたしだってあの人と会ってたら。
そんな考えも1度や2度じゃない。
「うーん…あたし、結構やってたのかもなー」
「そうなの?」
「まあ、それでも少ないけど。さっきの話に出た大学生くらいの人とのやり取りは楽しかったし」
「ちなみに胡桃?ユーザー名とか覚えてる?自分のでも、大学生さんのでも」
一瞬、考えて忘れた、と返す。
ホントは覚えてる。あの人はともかく、あたしのは忘れる訳がない。
「悠里はどうなんだよ」
「そうね、色々なことがあったし忘れたわ」
「そうだよなあ」
でも確か。あたしはあの人のことをこう呼んでいた筈。
わいねーさん。
とってもシンプルだ。今思うと。あたしの名前より遥かにましだけど。
「胡桃のその顔、忘れてないんじゃない?」
「え!?違うって。テストくたばれ@赤点余裕とかじゃねーから!」



自滅した気がする。
気がするでもなんでもない、自滅した。
「…凄いユーザー名ね」
「言っとくけど、テスト期間中だけだから、こんな名前にしてんのは」
「ふふっ、そっか。そうよね。確か大会前@低浮上もなかった?」
あー、そんなのにもしたような記憶が…ん?
あ、あれ?
「悠里、もしかして…わいねーさん?」
「さあ?どうかしら?」
「いやいや、どうかしらはないでしょ。いつ気付いたのさ」
「ついさっきよ?そうかなーって」
「え、えー。マジか」
未だに実感はない。目の前の親友が実は、なんて。
そんなあたしを見つつ、悠里は笑顔だった。


あとがき
現実では絶対に有り得ないことを書きたくてですね。
オフの知り合いがSNSやってるなんて身内だけでいいっす。
でも知らない間に身バレしてたらそれこそ怖いっすよねー。
実際このりーくるはTwitterもどきやってました。
[ 2016/04/01] がっこうぐらし!SS |