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うえーい

続きからゆきくるっぽいの。
ぽいの!
この2人カプにするの戸惑う感情は私だけだろうか?
バレなし、高校編。
【解らないことだらけでもこれだけは】

「今、なんつった?」
聞き間違いだと信じて言葉を発した本人の方へ顔を向ける。
一方でそんなこと気にも留めてなかったのか、呑気な顔でまた同じことを言い放す。
「だから~!振り向かせる方法だよ、好きな子の」
「一応聞くけど。あたしにそんなこと出来ないって解ってて言ってんだよな?」
「出来るでしょ?くるみちゃんなら」
だからなんだ、その自信は。
溜め息を吐きたい衝動に駆られながらも目の前の由紀にそっと告げる。
「無理」
「そんなー」
えーだのいけずーだのそれこそ散々言われてから、暫く。
声が聞こえなくなった。寝てる。
どういうことだよ。器用にも漫画を枕にしている。あとで痛くなるだろ、あれじゃ。
「仕方ねーな」
確かバスタオルが向こうにあった筈だ。



バスタオルを取りに行く途中で、美紀に会う。
「あ、胡桃先輩。由紀先輩知りませんか?」
さっきまで一緒だったよ。
別に何も悪いことなんてしてないのに、その一言が出て来なかった。
「さあ、知らないけど。あいつ何かやったの?」
オマケに嘘まで吐いた。自分でもよく解らない。
「いえ、何かしたって訳ではないので。心当たりをもう1回探してみます」
「お、おう」
本当は一緒に探すぜ!くらい言った方がいいのかも知れない。けれどこれ以上は大事な部分が汚れる気がして。
さっさとバスタオルを持ってかけてやろう。
罪悪感を抱えながら、あたしは部屋に戻る。
あれから数十分は過ぎてるのに起きていない由紀がいる。
あまり起きる気配がないようなら無理矢理起こそう。
風邪を引かれても困るし。
バスタオルをかける途中、由紀が動く。一瞬、起きるかと思ったけれど。
「…ムニャ」
お決まりな寝言だ。
あとに続くのはもう食べられない、とかなんかか?
幸せそうな寝顔を見ていたい気もするが、やはり起こすことにする。
びろーん。
びろろろろーん。
「しっかしよく伸びるな、こいつの頬っぺた」
「ちょっとくるみちゃん!いたいよ!!」
あ、起きてた。
涙目で訴えてくる由紀に軽く謝る。
正直、こんなに早く目が覚めるとは思ってなかった。
と、例の漫画を枕にしていた為か由紀の顔に変な痕が付いている。
「ちょい見せてみ?」
「え?な、何」
「お前、これ寝てたのモロバレだぞ?平気かよ」
「え!?何か付いてるの?」
あたしが視線を漫画に向ける。
それで由紀は納得したようだった。
「あたし由紀とは別行動ってことになってるから庇ってやれねーぞ?」
「そうなの?て言うか、この痕、目立つかなあ?」
痕付いてる時点で目立ってることは目立ってる。
ても、あえてこう言う。
「大丈夫大丈夫。気になんねーよ」
「えー。さっき寝てたのモロバレとか言ったのくるみちゃんだよ?」
「そうかー?あ、そういや美紀が探してたぞ」
「みーくん?ああ、平気平気~」
まだ寝惚けてるようにみえる。
平気じゃねーだろと言ったらまた平気と返された。



「大体、美紀じゃねーのかよ、振り向かせる方法とかなんとかの相手」
あれから2人のところへ行こうとなったあたし達は、2人がいるであろう場所へと歩いていた。
その道中だ、こんな話を切り出したのは。
先を歩いていた由紀が不意に止まる。
「みーくんは関係ないよ?」
「ああ、そう」
「うん。ただねー…振り向くかどうかも怪しいからみーくんには相談に乗って貰ってるの」
「成る程。悠里か」
「…ね?」
「な、なんだよ。その…ね?って」
「くるみちゃんのばーか」
言って走って行ってしまう。
所詮は由紀の足だ。あたしなら余裕で追いつく。
それでもしなかったのはあいつにばかと言われたからかも知れないし、また別の感情かも知れない。
「それで?由紀。2人は??」
やがて追いついた先で由紀に問う。
追いついたはいいものの、後先考えない由紀の走りに何も言わなかったのがいけない。
止まった先で美紀も悠里もいなかった。
「私、2人のいる場所に走ってる、なんて言ってないよ?」
「いや、そうだけどよ」
「ねえ、くるみちゃん」
何気に真剣な顔で言うもんだから思わず言葉に詰まる。
これで口に出すことが下らないことだったら、迷わずあたしは由紀にチョップをかましてるだろう。
「んだよ」
それだけ口にして先を促す。あまり聞きたくはない、直感で思った。
「くるみちゃん、りーさんのこと好きだよね?」
「な、何言い出すかと思えば」
平静を装いながらも、心臓は煩い。
そもそも好きだの嫌いだのよく解んねーよ。しかも同性同士なら尚更。
あたしの心情を読み取ったのかどうかは知らないが、由紀が声をかける。
「ま、いいや。くるみちゃんが誰を好きでも。今はまだね」
「何がまだなんだよ…それと由紀、お前さ」
「なあに?」
「ああ、えっと。結局あれ、悠里で合ってる訳?」
「あれ?って、だからくるみちゃんばかなんだよ」
「お前だってばかだろーよ」



「ばかって言った方がばかって言うけどさー」
「じゃ、お前じゃん」
「好きって言った方が好きってのもあると思う!」
「ふーん」
「あ、興味なさそう。私、くるみちゃん大好きなのに!」
「へーへー」
適当に返す。余程不服なのか、由紀はあたしの腕に絡んできた。そして触れる唇。
「くるみちゃん大好き」
「お前何してんの」
「くるみちゃんが超鈍感なのがいけないんですー」
「あっそ」
2人を見つけるまで離さなかった腕と、最後まで熱かった唇がこの日、やけに記憶に残っている。


あとがき
だからこの2人も書きたくなるんですって定期。
健全な付き合いしそうだよね、この2人は。
またそこがいいんですよ。
そういえば、若狭は名前しか出て来てないな。
[ 2016/05/08] がっこうぐらし!SS |