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さて。

続きからみーくる。
原作7巻までバレありー。
ジャンルなんだろ。自然とイチャついてるよ、この人達。
うちのみーくるは大体こんなんだよ。
【あたし達の中に流れる空気】

あたしらの中に微妙な間が出来たのはいつ頃からだっただろう。
すぐ隣に座るように促されてもあたしはそれとなく避けてきた。
何も言わない。
何も聞かない。
あの日から美紀のやつはそうだった。
だけど結局のところ、何か話す時は決まってこいつしかいない。
「何か言いたそうだな」
空を見上げながらポツリと漏らす。
生憎と今日の天気はあまりよくなかった。
「それはこっちの台詞ですよ、先輩」
目線を隣に向ける。
別にあたしは何も言いたいことなんてない。
そう言おうとして、言葉に詰まる。
さっきまでの微妙な間はとっくになくなっていた。
いつの間にこんな近くまで寄って来たんだ…。
「な、なんだよ。いきなり」
だからか、無意識的に離れようとしていた。



離れようとしていたのに。
美紀はそれを許さない。
「黙ってようかと思ってたんですけどね」
「…」
「やっぱり私にはそんな器用な真似出来ませんから」
「解ったから、手放してくれない?」
あたしを逃がさない為か、見事に腕を掴まれていた。
ただでさえ夜なのに。
あたしの身体なんて触って欲しくなかった。
ついでにほぼゼロ距離のこの状況もどうにかして欲しかった。
「先輩、日を追う毎に私から離れて行ってますよね?」
「そ、そう?」
「そうですよ。こっち向いて下さいってば」
「気の所為だろ。大体、」
そこまで言って次の言葉が出て来ない。
あたしの瞳一杯に、美紀の顔が映ったからだ。
思考が停止する。
今何をされているんだっけ?
ぼんやりと考えていた。
「私、無理です。そんな先輩見るのも、これ以上この気持ち隠すのも」
「え、と」
思考は停止したまま。



別に気が付いてなかった訳じゃない。
見て見ぬ振りが楽だった。
そんなの、言い訳に過ぎないのに。
「ごめん、なさい」
お前が謝る必要はないだろ。
寧ろあたしが。
あたしが。
「風出てるじゃん。寒いだろーよ」
「平気ですよ」
言いたいことは山ほどあるのに、出て来るのは大したことない言葉。
気が付くと、美紀はあたしの上に乗っかっていた。
「……冷えても知らねーぞ」
「だったらなんですか。私がそうしたいからするんです」
好かれたもんだ。
勿論、あたしだって嫌いじゃない。
けれど、いつか自分が保てなくなるくらいなら。
「ま、いいや。そんなこと考えてても仕方ないしな」
「どうかしましたか?」
「んー?美紀に襲われるのも悪くないなって」
そう、悪くないんだ。あたしとしても。
「…襲うって…」
「違うの?」
「うっ…先輩が襲えって言うなら理性飛ばして見ますが」
あまりに真顔で言うので断った。
変なところで真面目なところがある。
その分、理性がなくなった顔も見てみたいってのは正直あるにはあるが。
「なあ、美紀」
「はい?」
「もう1回キスしてくんね?」
すんなり出て来た言葉は恥ずかしさも何もなかった。
「いいですよ。目、閉じてて下さい」
やけに長く感じた。
早くしてくれ。
そうは思っても実際は数秒なんだろう。
終わり際、美紀に耳元で囁かれる。
可愛い?
そんなの、お前だって同じだ。



「なあ」
「戻りますか?それとも、またもう1回したいですか?」
笑顔でそんなことを言ってくる。
「今日はもう戻ろうぜ。またしたくなったら言うよ」
「先輩」
「何?」
「私のことどう思ってます?」
決まり切ったこと聞くのか。
いや。
そもそも、あたしがちゃんと言葉にして来なかったから聞いて来るのか。
「好きだよ。美紀だって好きだろ?あたしのこと」
「まあ、大好きですよ。私は」
大好きとか平気で言う辺り。
「大好き、ね」
「先輩には愛してるくらい期待してたんですが」
「そんなん期待すんなよ…」
「期待しますよ、そりゃ」
でもその内言う日が来るかも知れない。
何故かそんな気がして。
「ほら、戻ろうぜ」
「そうですね、今度は愛してる言って下さいね」
聞こえないフリをして、部屋に戻る。
後ろから追って来た美紀が手を繋いできた。
そのまま部屋まで帰ったのは気まぐれでもなんでもない。


あとがき
みーくる。
思いっ切りギャグにすればよかったと後悔してる。
でもギャグにすると間違いなく壊れるのみーくんなんだよなあ。
まあ、気分次第でジャンルも変わるからね。
[ 2016/05/15] がっこうぐらし!SS |