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うぇーい

続きからりーくる。
イチャイチャしてるだけ。
原作バレはないよ。
時系列はみーくん加入前のどこか。
【言葉で言い表せない何か】

溜め息を吐きたい気分は抜けないまま。
あたしは後ろのホワイトボードに落書きを始めた。
こちらを一瞬見た彼女はまた何もなかったように作業に戻って行った。
あたしも気にせず落書きを続ける。
何も考えないで描いていたのに、落書きは彼女だらけ。
思わず台詞も追加。
「悠里大好きっと」
声に出して書くあたり、もうダメかも知れない。
「由紀ちゃんが帰ってくる前には消しておいてね」
「なんで?」
「なんでも」
消したくなかったが、あまり刺激して怒らせてもよくない。
素直に首を縦に振っておく。
「でも悠里」
「私もよ?」
「まだなんも言ってねーよ」
「だから、私も大好きよ?」



いつも、だ。
先手を取られてる。
たまにはこっちからさらっと言わせてくれてもいい気がするのに。
「悠里ってそういうとこズルいよなー」
「そう?私からすればホワイトボードの落書きもズルいわよ?」
「嘘吐けよ」
落書きを消しながら話す。
消し終わる頃にはすぐ隣に悠里が立っていた。
どうやら家計簿をつけ終わったらしい。
「ごくろうさま」
「そりゃこっちの台詞だっての、家計簿つけ終わったんだろ?」
「そうね。胡桃は何か飲む?」
「悠里の入れた水が毎日飲みたいです」
「ただの天然水よ」
「悠里の天然水が欲しいですー」
ちょっとふざけすぎたらしい。デコピンを貰った。
痛い。
でもデコピンした悠里も痛い筈だ。
そう思ったら少し申し訳なくて。
「はい、どうぞ」
「サンキュー、悠里」
次に行う行動を決めるのは簡単だった。



「どうかしたの?挙動不審だけど」
挙動不審とはなんだ、挙動不審とは。
とはいえ、悠里がそう言うんなら実際あたしは挙動不審なんだろう。
息を吸い込み落ち着かせる。
「なあ、悠里。あたしさー、自分が思ってるよりずっと悠里が好きみたいでさ」
「え?何、急に」
「だから好きなんだって」
それ以上は言わせなかった。
未だ?マークが頭に出てる悠里の口を塞いだ。
何か音がした。
ああ、そうか。さっき貰った天然水が落ちたか。
頭でぼんやりと考えながら、悠里を味わう。
苦しくなって来ても離したくなかった。
「ちょ、胡桃」
「何」
「由紀ちゃん帰って来たらどうするの」
「来ないよ」
「あのねぇ」
もう1回しようとした、けれど。
見事にブロックされてしまった。
「…あれ?」
「あれ?じゃないでしょ、あと落としちゃったお水は胡桃が片付けてよね」
それっきり。
悠里は顔を合わせようともしてくれない。
まあ、言われた通り水を片付けてる最中に盗み見た横顔は赤かったのでまたあとで仕掛けるとする。
問題はいつか、だ。
「片付け終わった」
そして椅子に座る。あわよくば悠里からしたくなるようなことを考えながら。
「………胡桃、何企んでるの?」
「へ?企むって何が」
「はあ、そんなにしたいの?」
態度に出てたのか?それとも。
悠里に隠し事なんて最初から無意味なのか。
「したいって言えばしてくれるの?」
「そうね、状況によるかしら」
由紀は来ないでくれ。
真っ先に浮かんだのがコレなんてあたしはどうかしてる。



「さっきの続きしたいんだけど」
「言うと思ったけど、胡桃…直球に来たわね」
そんな悠里を見て笑う。別に悠里だって嫌な訳じゃないし、いいだろう。
「で、続きだけど」
「もう、解った。1回だけよ?」
そう言った悠里はあたしの元に近付いてそっとキスをくれる。
あまりの早業に一瞬思考が停止した。
「え、えーと?」
「1回だけって言ったわよ?」
「え!?今のだけ?もっと深いのは!!」
「あのね、胡桃。そんなことして変なスイッチ入って由紀ちゃんが帰って来るのだけはごめんなんだからね」
「ちぇー」
まあ、いいや。
今度は思いっきりやってやるから。
そんなあたしの思考を読んでいるような素振りで悠里は言う。
「大体、胡桃はキスだけじゃ物足りなくなるでしょ?」
「そうかもね」
「こういうのはTPO弁えないとダメなのよ」
自分自身に言い聞かせてるみたいにも聞こえて。
だからか、ちょっと意地悪してみたくなった。
「悠里が逆にスイッチ入るんじゃないの?」
すると悠里は少しこの言葉に反応した。
「お互い様よ、スイッチ持ってるのは」
「先に押しそうなの悠里だよなー」
本日2回目のデコピンを貰った。そんなに痛くはなかった気がした。


あとがき
何してんの、この人達。
由紀さんがさあ、授業受けてるのにさあ。
ホントイチャイチャと。
うちの由紀さんは2人の関係は知ってるけどあえて口には出さない人だよ。
[ 2016/06/10] がっこうぐらし!SS |