2017 031234567891011121314151617181920212223242526272829302017 05












言いたくないけど

ホント時間過ぎるの早いな!
続きからりーくるめぐSS。
由紀さんみーくん名前すら出て来ないよ!
修羅場もどき。修羅場も数年書いてなかったから違和感しかないわ。
【動き出したものは止まることを許されない】

解っていた。
いや、解ってるつもりでいて、本当は解っていない。
職員室では2人が殆ど毎日一緒にいたから。
ある日、何気なく訊いてみた。
「めぐねえって悠里と毎日何話してんの?」
「めぐねえじゃないでしょ、恵飛須沢さん」
「はいはい。で、何話してんの?」
むくれているめぐねえには気付かないフリ。
実際気にはなってる。
多分、人には簡単に言えないようなことなのは見てて解るつもり…本当のところはあたしも解らないまま。
めぐねえは話していいか思案しているようだった。
「あのね、恵飛須沢さん」
「解ってる。誰にも言わないよ、な?」
まだ納得はしてない、そんな感じだ。
「本当にお願いね。ただでさえこんな大変な時だから」
大変な時だからこそ、2人の会話が気になったと言うのもある。
「オッケー、任せてよ。めぐねえ」



「めぐねえじゃなくて…もう」
めぐねえが諦めた。
あたしが全く先生呼びをする気配がないことを悟ったらしい。
これでも呼ぶ時は呼ぶんだけど。
ま、横道に逸れそうなので止めておいた。
「悠里の話ってやっぱり相談事か何か?」
「そう、ね。私も相談したりしちゃうわ」
「めぐねえ先生でしょ?生徒に相談してどうすんの?」
なんて。あたしの言葉にめぐねえは。
「恵飛須沢さんも恋愛相談とかしてくるじゃない?結構嬉しいのよ、私的に」
「そりゃどーも。折角だしあたしも相談いーかなー?」
「恋愛相談?」
「だったらどうする?」
あたしの言葉にめぐねえは少し笑ってから。
「どうもしないわ。話を訊くのが先生の役目だもの」
めぐねえは先生って気がしない。
少なくともあたしはめぐねえを先生と見ていない。
いつからだとかそんな細かいことは忘れた。
それでも。ここにいてくれるならあたしは。
「めぐねえってさー、好きな人いたの?」
「やっぱり恋愛相談?」
こんな心を知られちゃいけない。



「だって悠里とよく話す内容ってそういうのかなって思うじゃん?」
そう。悠里とは何を話しているんだろう。
するとめぐねえは顔に影を落とす。
途端に空気が冷たくなった気がした。
「本当にお願いね、恵飛須沢さん。この会話誰にも言っちゃダメよ?」
「言わないけど…え?悠里そんなに悩んでんの?平気?」
「誰にも言えなくて苦しかったって言ってたわ」
「何それ知らない」
知らない筈だ。
あたしは結局のところこの生活に順応するまでいっぱいいっぱいだったから。
あたしの様子を見ためぐねえは口を開ける。
「やっぱり止めておきましょ。若狭さんに悪いわ」
訊きたいのはあたしだ。
なのに。あたしはそれ以上何も言えずに。
「わ、かったよ…でもめぐねえ。悠里のこと」
頭を撫でられる。結構恥ずかしい。
「勿論。これからも注意して話を訊いてあげるつもりよ?恵飛須沢さんも何かあったら遠慮なく言って」
遠慮なくなんて言わないでよ。
こっちは言うつもりなんてないんだ。
そんな優しくしないで。
でも。優しいめぐねえに惹かれたのは紛れもない自分自身で。
もうどうしようもない。
その時。
丁度向こうから悠里が姿を見せるのが見えた。
あたし達が一緒にいたからか、少し驚いているようにも見える。
「胡桃が職員室にいるの珍しいわね」
「ま、ちょっとね」
2人の様子を見てみる。
何か2人の間で知らない何かがあるような気がして、いい気分じゃなかった。
醜い。
ふと思った感情は中々に拭えない。
悠里に見られてるような気がして、悠里の方へと顔を向けるけど。
逸らされる。
なんだろう、露骨過ぎてちょっとショックだ。
そんな様子をめぐねえは眉を八の字にして見ている。
悠里の相談事と関係あるんだろうな。
なんとなく誰も何も話さない中で思っていた。



「胡桃、そろそろ部室戻ってましょ」
あれから何分経ったか解らない。
数分だったかも知れないし、数十分だったかも知れない。
悠里が口を開く。
「私はまだここに残ってるわ。もうちょっとしたら行くから」
「解りました、先生」
「なるべく早くな!めぐねえ」
「もう、めぐねえじゃなくて」
「ハイハイ、佐倉先生」
職員室をあとにする。ちらっと悠里を見ると目が合った。
「先生と何話してたの?」
「恋愛相談」
なんてどの口が言う。
それをどう取ったのかは知らない。悠里はそう、とだけ言って。
「私もたまに相談には乗って貰ってる」
「悠里も恋愛相談とか言うなよ?」
努めて冷静に。あくまで雑談のノリで。だけど。
「そうね、その通りよ。ねえ、胡桃?」
「な、何?」
訊いちゃいけない。あたしの頭が警鐘を鳴らす。なのにあたしはその先を促していた。
「…貴女がめぐねえのこと好きなのは見てて解ってる。でも私は貴女がーーー」
なんで。どうして上手くいかないんだよ。
「あ、の」
「気持ち、伝えたかっただけだから気にしないでね」
その時の悠里の顔が忘れられない。あたしは未だ自分の気持ちにも逃げたまま。
のちに後悔することになろうとはこの時は知らなかった。
ーーー
「あたし、叶わない恋しか出来ないのかなー」
それを私の前で言うんだ、と言いたげな悠里の目線。
いなくなって解るものも沢山ある。悠里の方を見ていると。
「何?」
「ん、別に」
「そう」
そろそろ逃げたままの気持ちにも向き合ってみようと思えたのは多分、それは。


あとがき
りー→くるめぐ的な何か。
修羅場書きたかった。けど、長いこと修羅場書いてないから修羅場なのかどうか。
まあ、後悔はしていない。
そういえば、がっつりめぐねえ書いたのこれが初めてではないだろうか。
[ 2016/06/18] がっこうぐらし!SS |