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ぴくしぶ





中旬じゃないですか、やだー

続きからりーくる。
バレなし、高校編のどこか。
次辺り、りーくる以外も書きたいと思いつつ
またりーくるになってるんですよ絶対。
【毎日ずっと君とこうして】

まだ眠い。
あくびが出そうになるのを飲み込んで伸びをする。
隣はもういない。
相変わらず早いことだ。
「こっちの隣はぐっすりなのになー」
触っても起きないそいつのほっぺたをむにってからあたしは部屋を出た。
勿論着替えを済まして。
今日はどんな挨拶をしようか。
考えただけでわくわくする。
早く会おう。
この時間が最高に幸せなんだ。
「あ、胡桃。おはよう」
「ん。おはよー!ハニー」
「この前はダーリンだったわね」
「冷静に返さないでよ」
「何?おはよう、ダーリンとでも言えばいいの?」
「それもいいなー。いや、そういう話じゃなくて」



「まあいいわ。手伝って、胡桃」
そう言って手招きする。
「手伝うのはいいけど、先に髪やってくんねえ?」
「胡桃、自分でも出来るのに最近私にやって貰ってばっかりよね」
そんなの、悠里だって解る癖に。
悔しいから少し八つ当たりしておいた。
「大体、悠里の方がバレッタで止めるだけってのが可笑しいよ」
「人の髪型にケチつけない!やってやらないわよ」
ありゃ、それはマズイ。
「ごめんごめん。お願いしますよ、お母様」
「全く、誰がお母様よ。ホラ、前向いてて」
「それじゃ…お父様?」
「胡桃?そろそろ怒るわよ?」
冗談だって、と言いながら。
悠里はあたしの髪を梳いていく。
「今日はちょっと早めに結ってたりする?」
「そうね、朝ご飯の支度もあるしね」
まあ、仕方ない、か。
また明日にでも髪やって貰えばいいだけの話。
「ねえ」
「どうかした?」
「解ってると思うから言わなかったけど、あたし悠里に髪やって貰うの好きだよ」



「そ、そう」
「あ、照れた?」
「やけに素直だなぁって思って。何か企んでる?」
「えー、何それ。逆に企むよ?」
なんて言ってみる。
「あ、それなら平気よ。胡桃が咄嗟に考えることなんてたかが知れてる」
「ちぇー。悠里大好き」
「ハイハイ。終わったから手伝ってね」
「へーい」
もうそろそろ美紀が起きて来てもいい筈だ。
だけど今日はあいつにしては遅い。
「美紀さん、起きる時間過ぎてるけど何かあったのかしら」
「あ、悠里もやっぱそう思う?」
「ええ。何もないならないでいいんだけどね」
「案外、由紀のやつにホールドされて動けないだけだったりしてなー」
それならそれでいいんだけど、と悠里は言ってから。
「このままだと朝ご飯出来ちゃうわね。胡桃が張り切って手伝うから」
「いやいや、そこはいいだろ。別にさ」
「さっきの仕返しよ」
「さっき?さっ……き??」
「もういい」
心当たりがない訳はないけど話が長くなりそうだったし、途中で美紀が来てもややこしいだけなのではぐらかした。
少し怒り気味の悠里を見る。
悪いことをしたかなと思いつつも、この時見てしまった自分が恨めしい。
「悠里」
「…何」
「こっち向いて」
「ダ、ダメよ?もういつ来ても可笑しくないんだから」
「ごめん、やだ」
言うのと同時だったかも知れない。
見られた時の言い訳も考えてない。
「ちょっと胡桃」
そんなこと言っても止まらないもんは止まらないんだ。
諦めてくれ。
悠里に近づく。
結局のところは悠里だって。
あたしに絡め取られてしまえば身動きなんて出来やしない。



「このままずっとこうしていたいなー」
ポツリと零した言葉は悠里に拾われた。
「ダメ!朝ご飯冷めるでしょ。それに」
「それに?」
「な、なんでもないわ。2人の様子見てきましょ」
「それに、胡桃からのキスはご飯食べ終わってから味わいたいの」
あ、露骨に反応した。
なるほど、図星か。
「なっ、何よ。胡桃の馬鹿」
全くもって遺憾だ。
「そんなこと言う口は塞いじゃうぞ」
「さっき塞いだじゃない」
それもそうだ。
でも今はまだいい。
あとでじっくり味わうのも格別かも知れないし。
「じゃ、さっさと2人の様子見て来ようぜ」
これでいいさ。
もしかしたら本当に。
あの2人がやばいことになってるかも知れないし。
「………くるっ」
「何?なんか言った?」
「あ、いえ。言ってないわ」
「そう」
嘘だ。あたしが聞こえないフリすれば悠里はそれ以上言わないのは見越してた。
悠里の言いたいことも大方解る。
でも今しちゃったらもうあたしは。
あたしはそれこそ戻れなくなる。
好き過ぎるのも困りものだ。
「胡桃、見て」
「ん?おおう。すげー」
「起こしたいけど、どうしよう」
「どうしようも何も起こさねーとな」
「ごめんね、頼める?」
「任されたー。オラァ、起きろ。お前らぁ」
蹴っ飛ばした背中が跳ねた。遠くの方で鳩が飛んでくのが聞こえた気がした。


あとがき
りーくる。
みーゆきはただ寝てるだけです。
寝てるだけです よ?
りーくるがこのあとしたかはご想像にお任せします。
[ 2016/07/17] がっこうぐらし!SS |