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バレンタイン

14日だよ!
Twitterでらくがきとか投下してるから
まるで何もやっていないように感じる。
続きからりーくる。
【甘いの大好きなんだよ】

からいのは嫌いだ。
つらいのはもっと嫌いだ。
この2つが同じ漢字なのはきっとそういうことだ。
嫌いなものは1つのとこに纏めればいい。
でも実際はそう簡単にはいかないから人間苦労するんだ。
そう、人間は。
「胡桃、聞いてる?」
「聞いてる。考えたんだけど」
「うん」
「普段から悠里にはよくして貰ってるし、別にいいかなーって」
そうあたしが言ったらあからさまに悠里の態度が変わった。
見てて面白い。
「私があげたいんだって言っても食べてくれないの?」
「そりゃ嬉しいこと言ってくれるのはいいんだけど、それとこれとは話が別だろ」
「もう、胡桃は頑固なんだから」
自分の性格は解ってるつもりだ。



さっきから何回同じやり取りをしただろう。
悠里がチョコあげるから目の前のものを食べろと言う。
嫌いではない。
寧ろ好きな部類に入る。
入るのだが、レトルト商品のそれを確かめて身体が全力で拒否った。
「なんで激辛なんて置いてあんの?馬鹿じゃね??」
「私も甘口探したのよ?でも…」
「いや、悠里は悪くないって!だからさ激辛云々抜きにして悠里のチョコちょうだいよ」
「でもそれじゃ」
「どうせ口の中も外も甘ったるくなるんだからさ。今のままでいいよ」
なんて口にしたところで抱きしめられる。
照れてる?なんて聞くと、何も返って来ない。
こういうところはかわいい、などと思っていたら。
「……胡桃…」
「うん?何?」
解ってる癖に。
そう言いたげな目線を寄越してあたしの口にチョコを入れる。
いきなり入れられたので味は解らない。
ただただ口の中は甘い香りが満ちていた。



「口の中も外も甘くなるんでしょう?」
「んー、まあね」
既に甘いよ。
そんなことは今は言わないで置こう。
「ね?胡桃」
「どうした?」
「私もチョコ欲しくなっちゃった」
「あたしからのチョコは高いぞー」
「大丈夫よ。胡桃からの贈り物なんてお金には変えられないから」
「なんて言って食うんだろ?チョコ」
「当たり前よ。甘いのが好きな胡桃だから口移しにも期待してる」
変な期待すんなよ。
言ってやったら笑顔で返される。
全く、これはやってと素直に言えばまだマシなのに。
「悠里って…いや、いいや」
「何?あ!口移ししてくれるのね」
「お望みなんだろ」
また一段と笑顔になる。
もうその顔だけで充分なのかも知れない。
口移しで渡そうとしたチョコは半分くらい溶けていた。
それでもまだ口に少し残ってるチョコを悠里に渡す。
この時、渡さなかったらどうなっていただろうかとか思うけど思うだけ不毛だ。
「胡桃っ…」
「うん」
「好き」
「あたしも好きだよ」
この匂いはなんだっけ?
チョコの匂いだっけ?
何か違う気がする。もっと別の場所で嗅いだ記憶がある。
嗅いだ場所なんて頭の隅で解っている癖に必死に考えようとする様は滑稽だ。
「どうしたの?胡桃」
「いい匂いだなーって」
「匂い?」
「悠里の匂い」
1番匂いが強いところを舐めながら言ってやった。
忽ち赤くなる。
釣られてこっちまで赤くなりそうだ。
「いきなり何するのっ…!」
「いきなりじゃなきゃいいの?」
「そ、それは」
全部言い終わる前にキスをする。
もう残ってない筈の口の中はチョコの味がした。
「悠里」
名前呼ぶだけでいいじゃないか。
他に何がある。
あたしは未だに赤い顔の悠里を見つめながら、もう1回名前を呼ぶ。
これだけでもう。
充分なんだ。
だけどそろそろ戻らなくちゃいけない。
あたし達の日常の中へ。



「ごめんね」
「何が?謝ることなんかしたっけ?」
「えと、あそこで胡桃が止めてくれなかったら私、」
「あーそういう。いいよいいよ、誰も見てないし」
なんて言ったはいいものの。
我慢出来そうになくて咄嗟に止めた、というのが正しい。
それに見られてないのかどうかも実のところ怪しい。
でもそんなことはあたしには些細な問題だ。
あのまま止めなくてもよかったかもなんてあとになって思う。
あたしらしいと言えばらしい。
「あ、2人共帰って来たみたい」
「そうかー」
「こらこら、何か言うことは?」
おかえりだろ、と言うと笑顔になる。
うん、今はこれで。
「よー、おかえり」


あとがき
バレンなんちゃらのりーくる。
勢いで書いたので、この2人どんなことしてるか全く不明。
チョコプレイとかいう高難度なんてやってんのかねえ。
ま、そんなことしてたら部屋がとんでもなくなるのでやってないでしょーけども。
[ 2017/02/14] がっこうぐらし!SS |