2017 09123456789101112131415161718192021222324252627282930312017 11





ぴくしぶ





222

2-22.jpg

ネコの日であります。
続きからくるみき。
定番の高校内のどこか。
話には出て来るけど由紀さんは出番一切なし。
【君はきっとネコに似ているんだろう】

「ちょっとニャーって言ってみてよ」
「嫌ですよ」
即答するのは知ってた。
解ってれば次に言うこともすんなりと出てくるもので。
「言ってくれたらあたしも言ってやるからさー」
嘘ですね。
一拍置いて彼女は言う。
嘘なんかじゃねーのに。そりゃ、恥ずかしいのは嘘にしたいが。
「それに仮に言ったとして、どう思います?」
それはあたしには向けられてない言葉。
今まで何もなかったように振る舞っていたりーさんへの返しだった。
「どう、とは」
「私達がニャーニャー言ってる傍でりーさんはどうなんだろうって」
「その辺は平気よ?五月蝿くなる前に退散するから」
「りーさん酷え」
笑顔を向ける彼女は笑顔では決してなかった。



補習だなんだと飛び出した由紀は暫く帰らない。
人のことを言えた義理じゃないけど、あいつの頭は一旦どうにかした方がいいと思う。
「先輩?」
「なんだよー、言ってくれない美紀と話すことなんざないですー」
「しつこいですよ、ホントに」
「それでも結局折れるのは美紀さんなのよね」
「いやいや、りーさんまでそんな」
家計簿を閉じたりーさんはうちら2人を見比べながらふっと笑う。
「ニャーがダメならニャンとかニャァとかあるんじゃない?」
「待って下さい!なんでそんなノッてるんですか」
そんな言葉もあたしにはあまり届いてない。
成る程。
その手があったか。
「ニャン行ってみよう。くれぐれもそのあとにちゅうとか語尾につけないよーに」
「え?ニャン…ちゅう??」
「だからつけんなって」
青いネズミの着ぐるみを着たネコが頭を過る。
振り払うかのように美紀の頭を撫でる。髪の毛がサラサラで気持ちいい。
退散した方がいい?と聞こえた気がした。



「暫くしたら戻るわね」
「うんー」
その言葉は頭に届いてはいたのか。
撫でる手を止めない辺り、甚だ疑問だ。
「そろそろ撫でるの止めてくれません?」
「そしたらさー、」
「ニャーでもニャンでも言いますから」
「折れるんだな」
「どうせ先輩には甘いですよ」
そう言ってそっぽを向いてしまう。
顔が赤いのは隠せていない。可愛い奴だ。
これだからあたしは変な気になってしまう。
半ば強引に顔をこちらに向けた。
頭の上に?マークをつけた状態の美紀と目を合わす。
「悪いね」
「悪いと思ってるならやらない筈なんですけどね」
「そうだな。思ってないからセーフだろ?」
唇を重ねる。
その行為自体は別に単なる挨拶くらいにしか思ってない。
思ってないんだから何回でも出来るんだ。
「ちょっと先輩、やりすぎ」
「えー…」
「いつりーさんが戻るか解らないのに」
「んむー」
「んむーってなんですか…そんなにしたいなら今度時間取ってしましょうよ」
「言ったな?」
この瞬間を待ってた。
なんてカッコつけて言っては見るけど、こんなにあっさり言うとは思ってはいなかった。
だけれどニヤけた表情はそのまま。
そして目の前の美紀の表情はクルクルと面白い。
「………ニ"ャー」
「おう、どうした?盛りのついたネコ見たいな声出して」
「そんなのっ、先輩がっ!1番よく知ってる癖にっ」
「うんうん。で、時間いつ取れるかなー???」
ネコは急に大人しくなった。
これはこれで可愛い。
もっと愛でていたい。いや、愛でよう。
「な、なんですか」
「愛でようかなって」
「は?」
耳元でニャーと囁いてやった。
ビクッと震えた身体はこちらをチラッと見て少し涙目になった。
「なんだよー、泣くなって」
「な、泣いてません」
「美紀」
「今度はなんですか」
「ん?時間、取れたら言って」
あたしはいつでもいいけどなどと言ったら身体は休めて下さいと怒られた。
美紀の瞳にある雫を拭き取る。
ここに来る足音が聞こえたから。



「ただいま」
「おかえりーさん」
「おかえりなさい。今までどこに?」
「少し屋上の様子と由紀ちゃんの様子をね。そっちは??」
「美紀が可愛すぎてつらい」
「大丈夫だった?美紀さん」
「ええ、まあ」
失礼だな、何もしてないのに。
でも正直理性が残ってたのは自分でも驚きだった。
次はないかも知れない。
「美紀ー、胡桃先輩が大好きですニャンって言ったらあたしもうダメなんだけど」
「そうですか」
「それだけ??」
美紀が小声で言う。時間取れたら思う存分言ってあげますから。
ふむ。期待していいのか。
その日は幸せな夢を見た。


あとがき
ネコの日くるみき。
ネコ、舐める。
prprかぁー!!!!
どうでもいいけど、ネコが片仮名なのは深い意味はないです。
[ 2017/02/22] がっこうぐらし!SS |