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ぴくしぶ





はっ!

昨日はバカみたいにくるみちゃんのパンツがどうのこうのとつぶやいていた人です、ごきげんよう。
くるみパンの日がいけないんだ。
続きからくるめぐ。
みーくん加入前のどこか。
【君の全てを引き出したい】

「めぐねえいるー?」
いるのは解りきっているのに断りを入れる辺り、あたしもマメなのかも知れない。
そのあと出て来る言葉も解りきっているのにあんなこと言うのもこの性格故だ。
「もう、恵飛須沢さん!めぐねえじゃなくて」
佐倉先生だろ。
遮ってまで言うなと思うだろうか。
いや、この人を前にすると案外それが楽しい。
「でもめぐねえ、生徒が先生のことあだ名で呼んでくれるのって案外希少なんだぜ??」
まあ、ハゲとかクソジジイとかはよく聞くけどあだ名ではないしな。
「でもね?教師としての威厳が」
「めぐねえに威厳なんかないから安心してよ」
「恵飛須沢さん?」
わりーわりーと謝りながら続ける。
やっぱりめぐねえは近所のお姉さんって感じだ。
「話聞いてくれないかなーって思ってさ」
「相談?いいわよ」



別に相談と言う程のことでもない。
ただ話したかっただけ、絶対に言ってはやらないけど。
「あ、そうだ。忘れる前に言うけどさ」
「何?」
「由紀が授業してる時以外は下の名前で呼んでくれないかなってりーさんと話してたんだけど」
「え?そうなの?」
「だってここで暮らし始めて結構経つよ?ただでさえ恵飛須沢さんなんてかったるいのに」
「呼んで欲しいのね。名前で」
ニコニコと笑う彼女に何も言えない。
あーそうですよ、その通りですよーだ!
「嫌ならいいよ、嫌なら」
そんなあたしの言葉もまるで最初から知ってたかのようで。
「そうよね、この生活も慣れて来たのが怖いけれど…時間って早いわ」
「そーだなー」
「解った、これからはなるべく名前で呼ぶようにするわね。胡桃ちゃん」
…ん?なんつった、目の前の先生は。
「ちょっと待って。ちゃん付けはどうだろう」
「あ、ゴメンね。つい由紀ちゃんを呼ぶ時の癖で」
そんなもんズルイに決まってる。



「せめてもうちょっとさ、なんかないの」
「そう言われても…胡桃さん、は?」
「さっきよりマシ」
さっきよりマシなだけだ。あまり呼ばれ慣れてないと変な気分だ。
呼んでくれなんて言ったのはあたしなのにな。
「そういえば相談があるんじゃなかった?聞くわよ?」
「大したことじゃないけど」
「何言ってるの。胡桃さんにはお世話になってるんだから愚痴でもなんでも聞くわよ?」
「何言ってんだよ、めぐねえだって相当参ってる癖に」
大丈夫よ。
めぐねえは一拍置いて答える。
私は責任ある大人だもの。少しは格好つけないとね?
そんなの。
今の状況で責任も何もないじゃないか。
それにめぐねえに何かあったら由紀を始め、あたし達はどうなるんだよ。
「胡桃さん、話は?」
「皆めぐねえのこと好きなんだからさ、勝手にどっか行かないでくれっての言いたかった」
「行かないわよ、皆を残してなんて」
「そうかな。あたしにはめぐねえが消えちまいそうで怖いんだよ」
そこまで言って、自分が泣いてるのに気付く。
解ってる。
この涙の意味もとっくに。
それを知らないフリをしていたのは紛れもない自分自身。
「恵飛須沢さん」
「胡桃でいい」
「私はどこにも行かないから。ね?安心して」
そんな言葉なんていくらでもかけれる。
あたしが今欲しいのは。
目の前の人の温もりだ。
「めぐねえ、何も聞かないで抱きしめて」
「…ええ」
あったかい。
離したくない。このまま時が止まればいい。
「好きだよ、めぐねえ」
解ってる。こんなこと言ったって迷惑なんだってことぐらい。
それでも。
口から出た言葉は引っ込んではくれない。
「胡桃さん…」
「あ、えっと!うん。勿論その生徒と先生としてっていうかー」
「私、これでも教師よ?可愛い生徒のことは解ってるつもりだけどな」
解ってるつもり?
じゃあなんだよ。
あたしの気持ち、知ってるってのか?
「だったらどうすんの。あたしは」
まだ途中だ。なのにこの人は言ってくる。
「もしこの場所が学校じゃなかったらって考えたことは山ほどあるの」
「え?」
「だって私はここの教師だから。生徒とそういう仲になるのは、ね?」
関係ないよ。
ここはもう学校でもなんでもないんだ。少なくともあたしはそう思ってる。



「佐倉先生?どうしました、改まって」
「あ、若狭さん。ちょっと報告というか、なんというか」
「りーさん、めぐねえ!」
「ご機嫌ね、胡桃」
まあな、と質問に返す。
チラッとめぐねえを見る。
ちょうど目が合った。自分でも顔が赤くなってくのが解る。
「それでどうかしたの?胡桃も様子が可笑しいけど」
「うっせーよ!あとめぐねえはあたしのモンになったから!」
「………えーと?」
「こら、胡桃さん。順を追って話さないとダメよ」
「って言っても」
「つまり、佐倉先生と胡桃がそういう関係になったっていう認識で合ってる…のかしら?」
「OKOK」
りーさんに溜め息を吐かれた気がしたけど気にしないことにした。
めぐねえがすぐ傍にいたモンだからりーさんが見てないうちにキスして見たら怒られた、まあそんな日も心は充分に幸せなんだ。


あとがき
くるめぐ。
この2人は中々書かないから新鮮でいい。
最近由紀さんの出番が全くないね。
まあいつか出すよ、うん。
[ 2017/03/04] がっこうぐらし!SS |