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ぴぇ

続きからりーくる。
高校編のどこか。最早安定。
この2人書いてると段々パターン化してくる。
気を付けてはいるけどこればっかりはね、うん。
【雨の音を静かに君と聴いてたい】

「曇って来たな」
ドアノブに手をかけて前方の人物に言葉を発する。
朝から怪しい天気だったけど、いよいよ降るかも知れない。目に見えるくらい急に暗くなって来たから。
「そうね」
ゆっくり空を見上げながら。
彼女はそう言った。降るなら早く降って欲しいってのもあるにはあるけど、などとこちらを見て少し微笑む。
「でもどっちみち降って来たらあいつらは学校に来ちゃうからなぁ」
「この空の様子じゃ1回降り出したら本降りになるわよ」
「それだよなぁ。バリケード破られそう」
暫く雨は降ってなかったとは言え、あまりに一気に降らないで貰いたい。
仕方ないとは言え考えざるを得ない。
「胡桃」
「あ、ゴメン。何?」
「降る前に先生に挨拶、ね!」
忘れてた訳じゃない。
挨拶するのが当たり前で、今日はもうした気になっていた。



「雨が降りそうになるたびに思うんだけど」
挨拶を終えたあたしは未だに何かを報告している部長に向かって言葉をかける。
雲が段々と重苦しくなってくる。今にも降りそうだった。
「おまたせ。それで?」
「長い挨拶だな」
「それは言わないでよ」
「えー。まあいいか、えっと雨の話な」
「何かあるの?」
不思議そうな顔が目に入る。そんな大したことを言おうとしてる訳じゃないけどと思ったけど、切り出した以上どう取るかなんてあたしじゃない。
「雨を降らせてるのって、めぐねえなんじゃないかなーって。あ、笑うの禁止な」
「めぐねえ?」
「言うじゃん。めぐみの雨って。笑うの禁止な」
「笑わないし、2回も言わなくても」
「大事なことは2回言うんだよ」
「そう。でもそうね、めぐねえが降らせてるんだったら怒れないなー」
「だよなー」
「胡桃が降らせてるんだったら怒ったのに」
「なんでだよ」
いよいよ降りそうになって来た空に別れを告げて、あたし達は屋上をあとにした。



「でも実際、菜園の野菜には水は必要だからめぐみの雨、強ち間違ってないわよね」
「そうなんだよなー」
「どうかしたの?返事、心篭ってないけれど」
「別に。さっきの長い挨拶のこと考えてただけ」
「忘れなさいよ」
「忘れろって言うと余計忘れないよな」
「もう。色々とめぐねえに報告よ。ホントはもっといて欲しかったけど、」
「うん…」
雨音が聞こえ出した。
静かな校舎が雨によって濡れて行く。思ったより降り出しから強い、あたしは気付いたら手を取って走っていた。
「走るなら…一言言ってくれないかしら……」
「わりーわりー。あのままじゃ濡れちまうと思ったら、ね?許して」
遠くの方では雷鳴が轟いてるのが聞こえる。
それをぼんやりと眺めていると。
「あれもめぐねえの仕業かしらね」
「あれは違うだろ。悠里だ、悠里」
手を繋いでる手が痛かった。
痛かった、で済むならどれだけまともか。
「ごめんなさいは?」
「すみませんでした」
「うん、許してあげる。こっち向いて」
何?なんて言う暇はなかった。
いや、こうなることは知ってたかも知れない。
だってあたしは。
あたし達は。
この思考回路の螺旋から抜け出せない。
螺旋の中心にはいつも彼女。
とう足掻いてもそれだけは変わらない。
「悠里」
「なあに?」
「時間とか平気かな」
「珍しい。胡桃が時間気にするなんて」
「なんだよ、悪い?」
「そんなこと一言も言ってないわよ」
「そ、そう」
「でも時間か、折角だけどちょっとやばいかも知れない」
「そ、か」
「物足りない?」
「そんなこと言ってねーだろ。めぐねえ見てるし何もしないって」
窓の外を見ながらそんなことをポツリと言う。
「雨、めぐねえの涙だったりしたらそれはそれで悲しいわよね」
「泣きたいなら泣いてもいいんだぜ?」
「それはこっちの台詞よ、恵飛須沢さん?」
「あたしは大丈夫だよ」
「貴女の大丈夫なんて当てにならないわよ」
「なあ」
「どうしたの?」
泣いてもいい?
思わず言った言葉は自分でも驚いたものだ。



「あ、えっと」
「いいわよ。その代わり私も泣いちゃうかも知れないけれど」
「うん、いいよ」
辛いのはあたしだけじゃない。
解ってる。
解ってるつもりで本当のところは。
「思いっきり泣いてスッキリしましょ?ね?」
「悠里さ、このままあたしがずっと側にいろって言ったらどーする?」
「いるわよ?胡桃の願いだもの」
「そう。じゃ側にいさせて、は?」
「何回も言わせないで。胡桃の願いならどんなものでも聞くわ」
「よくもまあそんな恥ずかしい台詞口に出来るよなぁ」
「胡桃はどうなの?私の側にいてくれるの??」
「知ってる癖に」
「答えになってないわよ??」
勘弁してよ。そう思いながら未だ答えを待ってる彼女にキスを落とした。


あとがき
りーくる。
あめのひ。
とりあえず雨降らせとけばいい風潮。
書いてる途中全然気付かなかっけど、また全く由紀さんとみーくんさんの出番がないね、仕方ない。
[ 2017/04/12] がっこうぐらし!SS |