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ぴくしぶ





ふむふむ。

結衣にゃんの誕生日やね、おめっとさん。
ところでがっこうぐらしキャラの誕生日解禁はいつかね_(:3 」∠)_
続きからみーくるみき的なやつ。
時系列原作第6巻、大学着くまでのどこかで。
【いつも君を意識してるとかしてないとか】

今日はいつもより早い。
直感でそう思ったのはなんでもない単なる勘だ。
あたしが出るタイミングを見計らったようにトコトコとついて来る影。
「ちゃんと言ってきたの?」
「言ってきましたよ。先輩の見張りなんで」
「あっそ」
近頃やけに見張りと称してついて来ることが多い。
解ってる。あんなことがあったんだ、そりゃ心配にもなるだろう。
「ところで先輩」
「ん?」
「あまり遠くには行かないで下さいよ」
「行かないってば……お?見ろ、美紀」
「どうしたんですか?公園?」
今はもうどこにもなくなったと思っていた。公園の面影は少ししかないけど。
「やっベー。ブランコがある、美紀。ちょっと乗ってこーぜ」
「え、先輩。待っ」



ポツンと取り残されたようにあるブランコは案外しっかりとしている。
周囲を軽く見渡す。大丈夫そうだ。
「ブランコなんていつぶりに乗るかなー」
「ホントに乗ってくんですか?」
「ちょっとだけだって言ったろ。ホラ、美紀も乗ろーぜ」
「………はあ」
「何、その溜め息」
軽くあたしを見てから、黙って美紀はブランコに腰をかけた。
出来るなら楽しく過ごしたいのに。
いや、こんな状況で出来ないことは解ってるつもりだけど。
それでも。
「でも正直な話ですね」
「うん?なんだよ、改まって」
「早く帰らないといけないのは事実ですからね」
「まあ、そうだけど。あ、美紀さー」
「なんですか?」
思いっ切り漕ごう!立ち漕ぎとかさ。
言ったらスッゲー勢いで睨まれた。
だけどあたしは既に漕いでいる途中だった。



「うっひゃー!楽しーな、久しぶりに漕ぐと」
「あんまり大声出さないで下さいよ」
「でもホラ。このブランコ丈夫だしー。まさかお前…ブランコ乗ったこと、」
「ありますよ、そのくらい」
「なんだ、あるのか。なかったら弄って遊んだのに」
「そんな性格悪かったですっけ?よっと…あ、結構勢い出ますね」
「早く帰るとか言ってたのに漕いでんのな」
返事の代わりにブランコの漕ぐ音が聞こえた。
しかしこのブランコ、頑丈なのは大変結構なのだが。
「ところで先輩。1ついいでしょうか」
「大丈夫大丈夫!すぐ帰るって」
「いえ、そうでなくて。先輩はブランコ止められるんです?」
「HAHAHA、こいつー。止められないからずっと乗ってるんだろー」
「…」
「……そんな目で見るなよ。悪かったって。予想以上にこのブランコスピード出るんだもんよ」
横を見る。同じく止まるタイミングを失った美紀がブランコを漕いでいた。
絵面だけ見れば大層間抜けだ。
「突然ブランコ外れたりとかしません?無理矢理にでも下りた方が」
「最悪の場合な、それ。でも帰らないとだしどうにかしたいんだが」
「先輩が考えて下さいね?ブランコ乗りたいって言ったの先輩ですし」
なんて言っといて自分はなんとか止まろうと必死である。
薄情なヤツだ、座って漕いでる分いつでも下りれそうなものを。
「これさー、折角だしジャンプとかして見たい」
「先輩はなんで立ち漕ぎしちゃったんですかね」
「なんでだろーな。その場のノリだよ」
嘘だ。
座れば必然的に美紀の横顔を見るだろう。
それがあまりにも自分を保てなさそうで嫌だったんだ。
でも実際は。
立っていても同じだったんだ。
斜め上から見る彼女の顔に一瞬で奪われた。今すぐブランコから下りろと言われたら下りたかも知れない。
それ程まで。
まあいい加減、こんなことをしてる場合ではない。
あたしはわざと勢いをつけてジャンプした。
「な、にしてんですか!先輩」
「ジャンプだよ、ジャンプ。もーそんな顔すんなよ」
先にブランコから下りていたのは、勢いをつけている時にチラッと見えた。
だからだろう、ジャンプも堂々とやってしまったのは。
「全く、先輩は仕方ないんですから」
「まあまあ。戻ろうぜ」
「…はい」
「あ、手出して。手」
「え?手、ですか?」
「うんー」
差し出された手をそっと握る。
何か言っていただろうか。よく解らない。
それとも手なんか握りたくないだろうか?
色んな感情が渦を巻き、消えたあとからまた渦を巻く。
そんなちょっとした沈黙も長くは続かなかった。



「あ、の」
美紀の言葉につい過敏に反応してしまう。
だけど何か言われる前に言ってやる。
握った手に力を込める。美紀にとっては少し痛いかも知れない。でもそんな余裕はなかった。
「美紀にはいつも感謝してる。…ありがと、これからも横にいて欲しーんだけど」
「な、なんですか、それ。プロポーズみたいですよ?」
プロポーズでいいよ。そんな一言がサクッと声に出ないところがあたしらしい。
「さて、早く戻んないとな」
「そう、ですね」
顔が熱い気がした。繋がったままの手も熱を帯びてる気がする。
美紀の顔を見る。可愛い顔しやがって。あたしはほぼ無意識に美紀の唇に自分のと重ねる。
「…早く戻んないとな」
「さっきも聞きましたよ。ねえ、先輩」
「何?」
ありがとうございます。プロポーズ喜んで受けますから。そう言った美紀の顔をあたしは忘れることはないだろう。


あとがき
みーくるみき。
今ブランコとかないなぁ。
このあと2人、りーさんに怒られるよね。
実際どのくらい公園っぽいとこにいたのかは不明だけど。
[ 2017/04/22] がっこうぐらし!SS |