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ぴくしぶ





うむ、なるほど。

続きからゆきくる。
高校編、恵飛須沢噛まれ前、最早デフォ。
この2人はちゅーからあとが下手に書けない。
多分そういう関係なんだろーなーと思ってる。
【君とどこまで行けるんだろう】

何をしてやろうか。
ふと思ったことは横にいるこいつに向けてだ。
少し前までは2人一緒にあーだこーだと喋っていた筈だったんだけど、それもさっきまでのこと。
「起きろよ、なんでこんなぐっすり眠れるんだよ」
声に出したところで届かない。解ってる。幸せそうな顔に思わず手が出そうになって、思い留まる。
「ムニャ…ムニャ……」
呑気に寝ている。たまに寝言らしいのが聞こえるが聞き取れない。
見ているといけない。どうしても何かしたくなる。いっそシャベルをピッカピカに磨いてようか。
「やっべー。あたしも眠くなって来た」
もう一度チラッと見た。こんな顔を間近で見てちゃ眠気もやって来るだろう。
寝る気はなかっけど、いい感じに気持ちよくなってあたしはそのまま夢の中へ旅立つ。
隣の由紀だって所詮は夢の中。大丈夫だ、多分。
あたしは夢の世界を思う存分楽しむことにした。
したのだけれど。
夢から覚めるのはいつも突然だから、そこのところはどうしようもない。
正直もう少し寝ていたかった。眠い時に少しでも寝られるのはこの環境ではとても重要なんだ。



柔らかい。満面の笑顔がこっちまで笑顔にさせる。
何か言おう。なんでもいい、何か話したい。
「くるみちゃん、どうしたの?私のことじっと見て。ハッ!さては見惚れてたなー」
「それはねーよ。別にさ、じっと見るつもりはなかったんだけど、うーん……まあいいや。何か話そうぜ」
「えー、見惚れてたんでしょー?」
「ねーよ」
「ふーん。それで何話す?あ!私が決めていい??」
喋っていたいのは事実だ。否定しない。
だけど今こいつに話題を決めさせるのはなんだか悔しくて。
頬っぺたをむにむにと触りながらあたしは言葉にしていた。
「お前、よく漫画の話してるけどさ」
「え、うん」
「他に好きな趣味ないの?」
「くるみちゃんはゲームだもんね」
「あたしはいーから」
「でもゲームもやるよ?今度一緒にやりたいねえ」
「へいへい」
思わず顔を明後日の方向へ向けてしまう。
あいつの純粋な瞳にあたしの瞳を写したくなかった。



「もう、くるみちゃんってば!急にそっぽ向かないでよ」
「あ、あー。わりーわりー」
「ホントに思ってる?」
「思ってるって。つーか、近い、顔近い」
「ふふん、えーい」
「いて、何すんだよ…!?何してんだよ」
「こっちの方がたくさんくるみちゃんとくっついていられるじゃん」
「そういう問題じゃなくて」
この距離だと確実に当たってしまう。どことは言わないけれど。
寧ろ当てようと思えば今すぐにでも当たる、そんな僅かな間しかない。
「くるみちゃんは罪な女だよね」
「突然なんだよ」
「ううん。みーくんとりーさんも同じようなこと言ってたなって思っただけ」
「あの2人が?てか、今更ながら2人いないのが気になってきた」
「みーくんもりーさんもここにはいないよ?」
「は?じゃどこにいるんだよ」
そのまま黙ってしまった由紀にもう1回声をかけようとした。そうしたら、バッチリ目が合った。
「これだからくるみちゃんは罪な女なんだよ」
寧ろ当てようと思えば今すぐにでも当たる、そんな僅かな間がなくなった。
「な、え?」
間抜けな声しか出ない。未だに距離は近くて、頭の中は何も考えられなくて。固まったままのあたしに由紀は優しく言う。
「くるみちゃん、私ね。みんなのこと大好き」
「……お、おう」
「でも、くるみちゃんは違う意味でも大好きだから。あ、くるみちゃんがどう思っていようとね、これは私の気持ちね?」
「そんなの。あたしだって由紀のこと好きだよ?ただ…あーもう!そっちの意味でも好きだよバカ」
「バカは酷いよ!でもありがと。嬉しい」
「んー」
また一段と距離が近くなったような気がする。
何気なく抱きしめて見た。上手く言葉に出来ないけれど、これはこれで擽ったい。
「ねえ、くるみちゃん」
「どしたー?」
「もう1回ちゅーしたい」
「え、やだよ」
「なんで!?するのいやなの?」
「じゃなくてさー。流れ的に今度はこっちがする方なんじゃないの?」
「くるみちゃんが!してくれるの!」
なんでこいつはこんなテンション高いんだ。
由紀とは間逆に心は段々と冷めていく。それでもキラッキラな笑顔は裏切るつもりはない。
「1回だけだぞ?」
「うんっ!くるみちゃん大好き」
「はいはい、あたしも好きですよー」
「えへへ、くるみちゃんが好きだって」
「口閉じろや。出来ねーだろーが」
「ごめんー」
一瞬にも永遠にも感じる時間。
あたしからは離そうとはしなかった。
離したくなかったのかも知れない。そんな中で声が聞こえる。
聞き間違う筈などない。
さっきまで聞いていた声なんだから。



「ん…」
「くるみちゃん!」
「おー、由紀。なんだ?まだちゅーしたいのか?」
そんなことを軽く言っただけだった。だけど。
「~~~とりあえずくるみちゃんは少し離れて」
「え?」
気付いたら由紀をがっちり抱きしめている。それによく見ればここは学園生活部が使っているソファの上じゃないか。
「起きたかな?くるみちゃん」
「なんとなく」
思い出して行く。そうだ、隣で由紀が寝ちゃったから起こす前にあたしも眠くなってそれで。
隣を見る。由紀の顔が赤い。
「くるみちゃんの寝言、はっきりしすぎだよ」
「な、なんて言ってた」
「私のこと好きだって。そっちの意味がどーのこーのも聞こえた」
そうか。でも強ち間違いでもなんでもない。あたしは否定の言葉も何も言わなかった。


あとがき
ゆきくる。
夢の中と現実と。
どっちにしても2人は結ばれんだよ的なアレ。
でも実際、寝言とか聞かれたくないだろーなー。
[ 2017/05/26] がっこうぐらし!SS |