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もう今週6月入るじゃん

続きからくるみき。
時系列大学着くまでのキャンピングカーの上での出来事。
キャンピングカーの上って言っちゃったよ、この人。
何も考えないで書き始めたからそういう描写もちょろっとあるんだよね。
【君といる時間を大切にしたいって思うのは今日だけじゃない】

「なんでOKしたの」
「はい?」
口から自然と出た言葉は置こうとしたペットボトルをまた口へと運ぶことになった。
なんで。
そんなこと1番よく知ってるのは、他でもないあたし自身なのに。確かなものが欲しくて本人がくれるのを待ってる、多分狡いんだあたしは。
「時々さ、疑問に思うんだよな。どーして受けたんだろうって」
全部解ってる上でこんなことを言う。答えなんて知らなくてもいいなんてあの時の感情だけだ。
目線を少しずらす。あたしなんかよりも細くて綺麗な手だ、少し羨ましい。自分の手を重ねる、触れていたかったのかも知れない。
「先輩、不安ですか?」
「んー…どうしてそう思うの」
「『なんでOKしたの』から始まる先輩の話は基本そっち系ですから」
「え、そんな言ってないじゃん」
「そうでしたっけね?OKした理由ですけど」
「へ?ああ、うん」
「理由も何も好きですって言った筈なんですけどね、舞い上がって聞いてなかったのはそっちでしょう」
言って視界は美紀に埋められる。これからのことなんて考えたくなかったから、そっと背中に腕を回した。



「なー、なんでOKしたのー?」
「私に何回好きって言わせる気なんです」
「今日だけでも10回は欲しいなー」
「イヤですよ、普通に……なんでもないです」
「なんだよー。ほれ、こっち来てよ」
「先輩がこんなに甘えてくるの思ってもみなかったなー」
「美紀は特別」
キスを落としながら抱きしめる。腕の中の彼女が可愛くていくつも痕をつけたくなる。
あたしは美紀がいなかったらどうなっていただろう。美紀が言う甘える仕草なんてあの2人には決してしない。いや、出来ない。
精神が不安定だった由紀には勿論、それをずっと支えていた部長だって。
最近はその立場が逆になりつつありそうだけれど、そういうことは口に出してみても仕方がないから。
「ねえ、先輩」
「何」
「その、終わりですか?」
「えー、何美紀ってば。そっちからしてもいいんだぜ?」
「言いましたね?」
その瞬間の美紀の顔をあたしは忘れない。
これからすぐにでもあたしの元へ来るのかと思ったけれど、どうやらそうでもなくて。
こんな時に月が綺麗だ、なんて言ってみたい気分だった。お生憎と月らしきものは出ていなかったけれど。



「な、正直に答えて欲しいんだけどさ」
「どうしたんです?急に」
「割と我慢してるところあるだろ、お前。あたしがこれだけベタベタ触りまくってんのに何もないっての可笑しいじゃん」
「あー、そういう。じゃ今から全く先輩に触らない、どうです?苦しいでしょう、そういうことです」
「……だって、さ」
「ほら、そんなこと考えてないでこっち見て下さい。時間は限られているんですから」
見たくなかった。いや、見たらもう色々と止まらなくなりそうで。仕方なしに顔を向けると目が合った。
「どこにしてくれんの?」
「まだ不安が残ってるみたいですし、ハグが先ですかね」
「あたしさぁ、美紀のそんなところが好きなんだけど」
「ありがとうございます」
抱きしめながら口付けを交わす。刹那とも永遠とも解らぬ空間に迷い込んだみたいだ。
そっと美紀を覗き見る。そろそろと伸ばした手に気付いていたらどうなるかなんてことは深く考えていない。
「美紀ー。だいすき」
「随分と甘えん坊ですね、今日は。そして私が手に気付いてないとでも?」
「んー?ダメ?」
そんなこと言ってないです。なんて答えが返って来る、かわいい。かわいいと思ったので美紀にキスのご褒美をしておいた。
「先輩、そのキスも嬉しいんですが」
「知ってる。もうちょい待って」
「なんでそう焦らすの上手いんですか」
焦らしてるつもりはない。つもりは全くないけど、そう取れるんだろう。ちょっと心外だ。
「辛かったら言えよ、絶対な」
念押しして下に攻める。早いところ攻めればよかったかも知れない。なんとなく露わになったそれを見て思う。
「あっ、くる…みっ、っっふっ……」
「うん。ここにいっから」
行為中は美紀はあたしのことを一切先輩呼ばわりしない。これはこれでかわいい。何回でも何十回でも聞いていたくなる。
ダメだな、あたしも。遠くで漠然と思いながらも口と手は動かすのをやめない。求めれば求めるほど。求められれば求められるほど。
あたし達は快楽の海に沈んでいく。
「あ、の。私もっ…く、るみ……のことっ気持っ」
「…美紀」
平気だよ。あたしは充分気持ちいい。
なんて言葉に出来ないのかなんてものは感情に蓋をした。欲が勝った。今はそう思っていたい。
同時に美紀の身体を心配してる自分もいる。やはりどこか矛盾している。
それでも目の前の彼女の身体に痕を残すことを優先する。エロい顔する、止めようと思っても止められない。
「くっるみ…す、きぃ…」
「知ってるよ。美紀、あたしも好き」
優しく頭を撫でた。撫でた手にキスされる。よくあたしのことを甘えん坊だと言うが、美紀も大概甘える時は甘えるのだ。
「どうでした?」
「何が?」
「その、気持ちよくなってないんでしょう?」
「だったら何?あたしは美紀がいればいい」
「そ、そうです、か」
「そうだよ」
まだ何か言いたそうだったけれど口を塞いで黙らせた。そんな顔は見たくない、元々はこっちが悪いんだ。
「….ふっ、」
「大丈夫か?中入ってさっさと休もうぜ」
「ありがとうございます。でも」
「でも?」
「もう少しこうして一緒にいたいんです」



「って言われても」
風邪を引かれても困る。
そんなあたしの表情がもろに出ていたらしい。
美紀が言葉を紡ぐ。
「解ってます。もう戻りますから」
「お、おう。ならいいけど」
とは言ってもあたしは最近眠くならない。
完璧あのウィルスのせいだろうが、寝たふりというのも案外疲れる。
「どうかしました?」
考え事中のあたしに美紀の顔のドアップ。
思わず凝視してしまう。あまりにも見てると失礼なのでキスしておいた。
「…なんでもねー。戻ろっか」
「不意打ち卑怯ですよ」
「いいだろ、別に」
その日、少し眠れた気がした。


あとがき
くるみき。
深夜に書いてたりするとそっちに行ってしまうのだろうか。
いや、あんまえろくはないけども。
この2人、ラブラブなんだけどたまにめんどくさくなる時があればいい。
[ 2017/05/28] がっこうぐらし!SS |