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ぴくしぶ





ふ、ふはははははは

続きから色々と酷いSS。
お前ら未成年だろ!
とりあえず書いてないところであんなことやこんなことも語ってるんだけど
非常に長くなる上、作者が調子こくので自重しております。
【君達と溺れるならどこだっていい】

「それじゃ先輩達。昨日の行動、言って下さい」
「あの、みーくん。もう少し声を小さく」
「何か言いました?せ・ん・ぱ・い」
完璧怒っていらっしゃる。
あたしは由紀やりーさんと目を合わせながら、また目の前の後輩に視線を戻す。
「みーくん先生、質問があります」
「先生はやめて下さいね」
「あら、みーくんはいいのね?美紀さん」
「質問」
場が、と言うか空気が一瞬で凍ったので、あたしは由紀をせっつく。
かすかにボッーとする。
美紀によって正座させられている所為で足も痛い。
そんな状態でまともなことは言えないだろう。
「あのね、みーくん」
「言っておきますけど」
「ど、どうした?」
「覚えてません、なんて言い訳は通じないことぐらい解ってますよね?」



そんなこと言われても、あの時は…いや昨日は一瞬にして寝てしまった由紀を覚えてはいるが、それ以降は記憶も飛び飛びで。チラッと横を見るにりーさんも同じようだ。
「(どこまで覚えてる?)」
「(どこまでかしらね)」
「あ、てめ。さては普通に覚えてんだろ!」
「くるみちゃん?りーさん??」
「内緒話は感心しませんよ、2人共」
「内緒話じゃねーって。大体由紀なんてほとんど寝てたからウチらがしっかりしないと、だろ?」
「ずっと、の間違いじゃ…まあそういうことなら答えてくれるんですよね、胡桃先輩?」
あたしなのかよ。さっきの会話聞いてたっぽいのに、あたしなのかよ。
横を見る。
こちらを見ていた目を逸らした由紀。
反対を見る。
ニコニコと反応を楽しんでいるらしいりーさん。
「文句言わないでくれよ」
「文句?」
「あたしだって記憶が曖昧だって言いたいの」
ああ、と美紀は頷いて。
「別にそんなことで文句なんて言いませんよ」
そうなのかなあ。ふと思いながらもあたしは口を開けた。



ちょうど新しい学園生活部の部室に帰ろうとしてた時だった。トーコ達の部屋を通り過ぎたからついでに寄ろうとしたんだ。
「失礼しまーす、今平気?」
「おやおや、胡桃くん。いいところに。受け取りたまえ」
「何?水?いいの??貴重なのに。しかも2ℓ」
「いいのいいの。ただ水ばっかりだと飽きると思って、少し味付けしてあるけど気にしないで」
「味付け…?」
頭にクエスチョンマークを浮かべるあたしをアキさんやヒカさんが気にするなとでも言いたげな目で見てくる。リセさんは正直よく解らない。
「おやつもあげよう。アキ、紙コップとおつまみ」
「思いっきりおつまみ言ってるし。何かあったら飲まんでいいからねー」
「何が入ってるんすか」
「企業秘密」
あたしはトーコからペットボトルと紙コップ、おつまみやらが入ったビニールを改めて受け取りながら本当に頂いていいのかと思案した。
それまで沈黙を保っていたリセさんが口を開く。
「ところで胡桃くんは何しに来たんだい?」
「え?あー…大したことじゃ。ここ通りかかったから少し寄っただけで」
「ん?酔う?」
「トーコ」
「あ、ちょっとヒカ怖い。まあ特に用がないんなら皆にもそれ分けてあげるがいいさ、勇者胡桃くん!」
「お、おう。何?RPGでもやってんの?」
「気にしないでー。ただアルコール入ってるだけ」
「あー」
それから、学園生活部に戻った。
「待って下さい」
「ビックリさせんなよ。折角思い出してんのに」
「あの、その時点で入ってますよね」
入ってる、なんて昨日は気にしなかったし誰も何も言わなかったからあたしも何も言わなかった。
だけど実際は、やっぱり美紀の言う通りなのだろう。
「えー、私普通のお水だと思ってたよ?」
「由紀ちゃんは半分も飲んでなくて寝ちゃったかしら?」
「あれは正直ビビった」
いつもは煩いくらいの声がしなくて。暫くして寝息が聞こえたから。
そこまで考え、また横を見る。
「何?胡桃」
「昨日のこと、覚えてるんだろ。あたしにばっかり喋らせんなよ」
「そうしたいけれど、1番頭痛が軽いの貴女なのよ」
「え、そうだけどさ」
そうですよ、と美紀が続ける。由紀が見るからに酷いのは知ってたけれど、納得出来るかは別だ。
「と言う訳でヨロシクね」
「…あーもう」
「先輩が戻って来たあと、折角だからと頂いた物を飲んだんですよ」
「そうだな」
「何も疑問を持たずに」
「まあ、それは今更仕方ないわね」
2人の視線から逃げるようにして由紀を見たが、由紀は由紀でこっちに寄りかかって来た。
「おい?由紀??」
「頭痛い〜気持ち悪い〜」
「薬飲んだんだし、頭は我慢しろ。それとお前」
「う」
「やめろ、トイレ行け、トイレ!!」



なんだかんだで、隣に横になっている由紀は一瞬の隙を見て、あたしの膝に頭を乗っける。
正座の所為で足が痺れているところにこれ。勘弁して貰いたい。
「これでちゃんと話も聞けるから平気だよー」
こっちは平気でもなんでもないんだが。りーさんも美紀も何も言わないからもう下手に言うのは止めておく。
「ところで由紀先輩は昨日はどのくらい覚えてるんです?」
「や、やだなあ。覚えてるよー」
「寝てたろーが、お前は」
すかさずツッコミを入れる。思わず膝から落とそうとしてやろうか、なんて思ってしまう。
「ちょっとくらいでも覚えてるってば。くるみちゃんが貰って来たお水とかでパーティしたんだよ」
「うん、そうだな。言い出したのお前だもん」
「くるみちゃん、怒ってる??」
「機嫌は悪い。由紀が膝から降りれば幾分マシになると思うぞ」
「まあまあ、胡桃。そのパーティ中だったのよね、色々あったのは」
「そうですね、色々。本当に色々あったんですよ」
3人分の瞳が一斉にこちらを見てる気がしてまた機嫌が悪くなる。
全く損な役回りだ。溜め息を吐きたいところを我慢して先を続けることにした。
空は晴れたり曇ったりしている。そんな不安定な天候の恐らく午後。
元々はあたしが席を立っていた。
用が済んだから帰ろうとして目に飛び込んだのがトーコ達の部屋だったのだ。
「その辺はさっき話してくれた通りかしら?」
「そー。誰かさんがパーティしようとか言うからさー」
「だって楽しそうだと思ったんだもん、それで?私が寝てる時にあった、色々って何??」
チラと見る。こればっかりはあたし1人ではどうしようもない。それにもし、りーさんが全て覚えてるのなら任せた方が楽だ。
「ねえ、美紀さん。最初に注いだ一杯目、1番最初に飲んだの胡桃だったかしら」
「え?そうだと思いますけど。正直胡桃先輩は何杯飲んだのか定かではないので」
思いっきり針で刺してるような言い草をしながら後輩はまたりーさんに目を向ける。
何杯飲んだのか定かではない、なんて1番にお前が解らないんだよ、とは思ってても言わずにいた。



そう。パーティだなんて言うけれど、ただ単に飲み食いするだけだからそんな気は全然しない。
紙コップに入れた飲み物を乾杯の合図とともに飲む。
あたしや由紀が飲む直前、りーさんと美紀が何かを言ってきたような感じがしたが構わず飲んでしまった。別にそれから何も言ってこないし、とりあえずスルーすることにした。
「(あれ?味付けしてあるんじゃなかったっけ?)」
ふとした疑問。何も味とやらはしない。
本当にそれこそ水道水のような、いや水道水はまだ独特の臭いが残ってる。
なんだ、この無味無臭なモンは。もしかしてあたしが。
「くるみちゃん、不思議な味がするねえ」
「へ!?あ、ああ…まあ」
「胡桃先輩」
「止めたのに飲むから」
などと言いつつ、りーさんはその口に飲み物を運ぶ。それを見て、溜め息を吐いた美紀はどうなっても知りませんよ、などと言って飲み始めた。
「え?何が」
「くるみちゃんがーおっきいー」
「今度はなんだよ!?」
寝ていた。さっきのは寝言なのかも知れない。そんな由紀から視線を外して元に戻すと、美紀がタオルを持って来ていた。
「風邪引かれても困りますしね」
「バカはなんとかって言うだろ」
「あら?由紀ちゃんは案外頭回るわよ」
「そうだけどさ」
紙コップの液体を勢いよく流し込む。どうせ味なんて解りゃしない。冷静に考えればこの中身だって予想出来るのにそれをしなかったのはきっと。
「いい飲みっぷりね、胡桃。負けてられないわ」
「そこ、張り合わないで下さいよ」
「美紀さんも飲んでいいのに」
「私はマイペースに行きますんで。由紀先輩みたいにならないとも言えないでしょう?」
「そんなこと言って怖いのね?可愛い。チューしてあげる」
「…は?」
言うや否やりーさんは美紀に迫って行った。何かムシャクシャしていたのであたしも会話に参加した。
「りーさんや。1番最初にしてくれるのはあたしだって言ってたじゃん」
「ふふっ、ヤキモチ?胡桃」
「美紀も。お前綺麗なんだから気を付けろよ。だからりーさんみたいなヤツに狙われんだよ」
「な、何急に言ってんですか。あと狙われてから言っても遅いです」
「ねえ、胡桃。私は綺麗なのかしら?」
「ん?綺麗だけどー」
紙コップに注いだ三杯目を飲んだ。なんか飲んだ途端まともに会話してるのか不安になる。いつものアレとは違う感覚。
もう確信していい、味付けとやらは米から作る子供が飲んじゃダメなジュースだろう。だけどこの確信でさえこの時のあたしにはどうでもよかった。
「もう、綺麗だけど何?」
「りーさんが美紀にチューするとして、あたしはりーさんにチューしていいのかと」
「なんだ、そんなこと。いいわよ?2人ともこっちにどうぞ」
「どうぞじゃないんですけど。胡桃先輩も何か言って下さいよ」
「美紀、あたしとしたいの?いいよ。目閉じなよ」
「だ、だ、だ、だから!そういうことじゃなくて!」
「そうだわ。2人で同時にしてみたらどんな反応返してくれるかしら」
「どっちかに堕ちそう」
なんて冗談半分で言ったらおつまみで叩かれた。痛くも痒くもないけど、あまり弄っても可哀想なので止めておく。
「もう…これは私が預かりますから。これを贈ったトーコさん達にも話を聞きたいですけど」
「預かるって言って全部美紀さんが飲む気だわ」
「そーいえば、美紀ー。お姉さん達に教えてみ?誰が1番なのか」
「そんなの」
「「うんうん」」



「普段の先輩達に決まってるじゃないですか」
「みーくん…」
「勘違いしないで下さいよ、変な先輩達よりかは普段の方がいいってだけです」
と言う美紀をを見つつ、顔を赤くして言っていても説得力が皆無である。
「みーくーん」「美紀ー」「美紀さーん」
3人して後輩に抱きつく。初めは止めろと言っていたがその内何も言わなくなった。
あたしもあの時味がしなかったことは誰にも言っていない。でも今はこうして皆で抱きついているのも悪くない。
「そういえば、昨日美紀が預かったのどうしたんだよ」
「出来るだけ飲みましたよ。折角貰ったんですし」
「え、飲んだの?美紀さん」
「ええ。流石に全部飲むなんてバカな真似はしませんでしたけど」
1番恐怖したのはこの言葉だっかも知れない。
「えー、みーくんずる~い」
緊張感のない由紀の言葉は救われるもので。
「何杯飲んだ?」
「数えてませんよ。私が強いのは確実でしょうけど」
「そりゃそうだろなぁ」
「でも気を付けないと、私がチューしちゃうからね?」
不敵にりーさんが笑う。りーさんなりの励ましなんだろうけど、そうとは思えない。
「もう、今日はこのままゆっくりしますよ。いいですね?」
異論はないし、ウチら3人はまた美紀に抱きついた。


あとがき
酔いどれ学園生活部。
直樹が1番お酒強いんだよ。
ほんとはもっと書きたいことあるんだけど長くなりすぎるのもあれかなと思って。
トーコ達は少しの興味本位でブレンド水渡しただけです。
[ 2017/07/08] がっこうぐらし!SS |