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ぴくしぶ





2/22

ここからくるみき続きますよこんにちは。
22日24日28日。察しのいい方はもうこれで分かる筈。
今日はとりあえずにゃんこ。
にゃんこ。大事なことなので(ry
【君との関係が気儘なそれであっても】

一緒に持って来たシャベルを見る。来たはいいものの何もすることがなくて、結局はシャベルでも洗おうかと思う辺りあたしにとってこいつは既に身体の一部なのだろう。
冷たいのも今のうちだけだ。冷水で洗い続けてると段々と感覚が麻痺して来る。最早流れている水の方が少し温かい。
「先輩っていないと思うと屋上にいますよね」
「そんなことないぞー。今は逃げてんだから」
「私思うんですが…大人しく捕まった方が変な無理難題押し付けられないかなって」
「そうかー?そう、か??」
シャベルを洗うのを止めて、後輩の顔を見る。確かに逃げられることなんてないんだから、さっさとこっちから投降すればいい。
「先輩が行かないなら私」
「行かないなんて言ってねーけど、さ」
「はい?」
「2人ともやられるのが我慢出来ねーんだよな。あたしだけでいいのに」
「……優しいんですね」
「そりゃ優しいだろ?お前がラブラブになるくらいだもんな」
「そういうこと言うから1週間前にも弄られたりするんですよ?」
「いや、アレはまだいーじゃん。今回は何?猫だろ??」
「先輩乙女ですもんね。チョコイベは平気で猫イベはダメとか可愛い以外の何物にもないにゃ」
語尾止めろと言いたかったが、不覚にも可愛さが勝ってしまった。



「さって。そろそろ戻るか。その前にシャベル拭かないとなー…あそこのタオル使わせて貰おっと」
「あのタオル、普段ここでりーさんが使ってるものじゃないですか。いいんですか?」
「いいのいいの。あとで言うから」
そう言って丁寧にシャベルを拭いて行く。綺麗になったソレを見てあたしも満足した。
「ところで先輩、仮にですよ?」
「うん」
仮にだなんて話を進める辺り、大したことはなさそうだ。それとも深刻な話を例え話で置き換えてるんだろうか。
「先輩?」
「なんでもない。続けていーよ」
「えと、ですね。あ」
「どうし…げ!」
「げ!じゃないよ!くるみちゃんもみーくんも中々帰って来ないんだもん!」
「だってお前…猫になれとか言ったの誰だよ」
「まだそんなこと言ってるー」
「わかったわかった、やるから。あたしだけ」
「みーくんは?」
「先輩の飼い主ポジじゃダメですか?」
「あ、いいねそれ!よし決まり!!」
飼い主?まるで聞いてないのだが、ここで口を挟むと後々厄介になりそうなので止めておいた。



部室に帰る途中でこっそりと問う。
「お前、あたしの飼い主になりたいの?」
「そうでもしないとイチャつけないですよ?」
しれっと言うもんだから堪らない。
それから何も言えなかった。
「2人とも静かだけど、どうかしたの??」
「どうもしねーよ」
「先輩可愛いなーと思ってただけです」
「やだなー、みーくん。可愛いなんて」
「解ってて言ってますよね、由紀先輩」
「だってー。私も2人のこと大好きなのにー」
知ってた。それは美紀もだ、対策だってちゃんとしている。優しく頭を撫でてやると途端にご機嫌になった。現金な奴め。
撫でてる合間に先程の美紀の台詞を思い出す。あたしのことを可愛いとか言った。そっくりそのまま返すぞ、くそっ。
「くるみちゃん?早く入ろうよ」
「あー」
「?」
いつの間にか部室の前までやって来てた。ずっと美紀のこと考えてりゃ時間の感覚なんて狂うに決まってる。
「おかえりなさい」
「たっだいまー」
「ただいま」
「ただいまー。あ、そだ。りーさん、屋上のタオル使ったから」
「え?折角洗って乾かしてたのに」
ごめんって。もう!ごめんで済むなら。わかったわかったごめんって。そんなやり取りを何回かして、あたしは席につく。
あまり席につきたくはなかったけど。
見えたんだ、部室に入った時から。猫になる色んなものが。
今更嫌だとか思わない。
ただ思ってたのと違うだけで。
「なあ…これどこにあったんだよ」
「ふふふ……ひ・み・つ・ー」
ムカつく顔だ。何かを察したのか、美紀が寄って来た。とりあえず手を握っておいた。
その際に由紀がイチャイチャしてるだのなんだのと言っていたが無視した。
由紀は由紀でりーさんに窘められていた。もう少しきつく叱ってもいいとあたしは思う。
「それじゃ胡桃」
「へーへー。ホントにあたしだけしかやらんからな」
「美紀さんにゃんこも見たかったのだけど…仕方ないわね」
「見たかったんですか」
「それはそうよ」
「ま、美紀は可愛いもんな!猫なんかになったら可愛さが倍になっちまう」
冗談めかして言ったそれは、美紀の顔を赤くさせるのには充分だった。
「先輩の馬鹿」
「えー。あたし美紀相手ならいくらでも馬鹿になるよ?」
頭に何か乗った。振り返ると由紀がニコニコしながら立っている。
「くるみちゃん、猫耳つけたよ」
「あ、はいはい」
ニコニコしながら早く猫になってね。と顔が言っているようだ。
「先輩可愛いです」
「それはもういいって」
尻尾を付けようとしたところで美紀に言われた。



「先輩ってばなんでそんな可愛いんですか」
今日はもう何回も言われた言葉だ。一々覚えてないし、考えてたところに由紀の声で色々と吹っ飛んでいった。
「くるみちゃ〜ん、私とも遊ぼう!」
「嫌にゃ」
「ほ〜ら、先輩。特製猫じゃらしですよー」
「わーい」
「みーくんずるいー」
「言ったじゃないですか、飼い主だって。あれ?先輩、猫じゃらしじゃ足りませんか?それじゃ失礼して首を」
「ぶにゃあ」
「…ぶにゃあw」
「狙いました?」
「狙ってねーよ。そこ、ニヤニヤすんな。りーさんは笑いたきゃ笑ってくれ、余計恥ずかしいだろ」
「だってぶにゃあって。なあに?美紀さん、胡桃って首弱いの?」
「おそらく。前に少し」
「にゃーにゃー!!!」
うるさいと言われた。理不尽だ。
でも、例え理不尽であっても目の前に美紀の顔があればいいかな、なんて思えるのはあたしが猫になってるだけじゃない。


あとがき
くるみき。
全年齢ですよ。
余計なことはさせませんよ。
大丈夫、このあと裏でにゃんにゃんしてる。
だから全年齢だっつってんだろ。
[ 2018/02/22] がっこうぐらし!SS |