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ぴくしぶ





2/28

2月のくるみき月間及び週間終わり。
3月はTwitterの方でまず3日に荒ぶってる以外予定は未定。
書きたいけど間に合うかなぁ。
3日はくるみパンの日なんだ。あとは分かるな?
【先に君は見せていく人】

こんなものは結局のところオチなんて夢オチで終わる。そんなことはとっくに理解はしてた。
理解していて楽しんでいる。こうなるとタチが悪い。目の前の現実から目を背けたい、なんてものもあっただろうけどそれはほんの一部だ。
「ねえ、先輩」
「何」
「ずっとこのままいるつもりなんですか」
「まさか。でもお前、解決する方法なんてないってさっきズバッと切り捨てたじゃん」
「先輩が『どうせ夢オチだからもういーよ』って言うからでしょう」
「どっちが見てる夢なんだろうな」
「……2人だといいですね。ロマンティックで」
「ロマンティックあげるよ」
「昭和。ギリ平成入ってます?」
「なんだろう、美紀とこんな話出来るとは思ってなかった」
「先輩、そろそろ向き合いましょうよ。目の前のそれと」
嫌だ。ずっとヘンテコな会話でいいから美紀と話してた方が何倍もマシだ。顔に思いっきり出てたんだろう、声をかけられた。
「ギャグに何を求めても終わりじゃん」
「例え夢でもなんでも、由紀先輩もりーさんもいないんですよ?」
泣きそうな顔を撫でようとした。けれどある存在によってなかったことになった。



「ビックリしたー。突然頭に登ってくんなっつったろ」
「うじゃうじゃいますよね。性格が皆同じだったらそれこそ頭変になりますよ、これ」
「あたしの前でよくそれ言えるな、お前」
「私、あそこにいる1番大人しい子が好きです。ずっと本とかお絵描きとかしてますし。手がかからない」
「頭に登ってきたやつは?」
「そもそもどの子がそれか分かりませんよ?じっとしてないじゃないですか」
そりゃそうだ。あたしだってあんなにいる中から特定出来る訳がない。いや、したくもない。
「こいつらどうやったら消えるのかな。いっそばくっといっちゃう?全部消えたら扉も開きそう」
「消えますかね…起きた時からいて、由紀先輩とりーさんの布団の中からもいて、扉も開けたらいたらどうします?」
「ぶん投げる」
「物騒だー」
「大体その頃から夢だろ、これ。いつから夢だよ、もう」
「小さい胡桃先輩がわらわらいる時点で可笑しいですよ、充分」
「こいつら見てる分には可愛いんだよ」
「あ、怪我しそう」
「見てるだけなんて出来ないから消えて欲しいんだよ」
「せめて喋ってくれればいいんですけどね」
「何してんの」
「先輩タワー」



「これ何かに似てるなーって思ったらキッズコーナーに置いてある風船やボールとかのスペース」
「ああ、成る程。でも最近はスペースもなくなってきてますね」
「まあなー。さてと、何する?起きたら全部忘れてるってパターンなんだろうけどさ」
「うーん…何かやっぱり識別したいですよね、この胡桃先輩軍団」
「したいんだ」
「呼ぶ時どうするんです?」
「え、今おでこ触ってるやつとか」
「いますね、そんな子」
「コケたんだろ。大丈夫かー?」
「ちょ、先輩!そういう言い方されると」
「ん?うおぉ……」
一斉にこちらを見るちっこいあたしの目。数も相当だから気持ちが悪い。
言わんこっちゃないと言いたげな美紀の姿。一瞬目を合わせたが直ぐに逸らされた。
「覚めない夢はないですし」
「ん?」
「このまま何かしてて、突然現実に引っ張り出されたらどうします?」
美紀がまた先輩タワーとやらを作りながらポツリと言った。タワーの天辺にいたちっさいあたしが落ちそうになったので思わず受け止めた。
「タワー危なくね?」
「さっき遊んだ子とは別の子達だからでしょうね。今回のは結構やんちゃな子です」
「冷静に分析しないでくれる?」
「別に冷静にでもなんでもないですけど」
「一歩も歩かずにエンカするってなぁ。永遠に個体値厳選してるポケ廃みたいだ」
あ、私の好きな子がこっちに来た!聞けよ、人の話。聞いてますよ、ポケ廃でしょ?凄い奴は凄いらしいな。先輩は?そんな域まで達してねえよ。
「どうしたんでしょう?あの場所から動いてくれません」
「トイレとかじゃね」
「え」
「えじゃなくて、トイレ」
「先輩、あの子達……トイレとかするんでしょうか」
「し、しないかなあ、もしするんだったらもっと早く何かアクション起こすだろ」
「で、ですよね」
急に怖くなって美紀に寄りかかる。
何も言われなかったので暫くそのままでいよう。
「なあ」
「どうかしました?」
「好きだ」
「ありがとうございます」
「それだけか、お前らしいな」
「先に言われる身にもなって下さい、それにギャグじゃなかったんですか、これ」
ギャグだよ。ギャグなりの雰囲気ってのも必要だろ。
「それとも夢から覚めた時に言われたかったか?」
「それもありますけど。あ、もしかして」
「お、どした?」
「言っておきますけど、もう私先に言う気はありませんからね」
「またあたしに告れと」
「こんなところで告って来た先輩がいけないんでしょう」
「へいへーい」
この時は美紀と話していて気付いてなかった。
ちっこいあたし達がうっすらと透けていっているのが。



「ちょっと見てみて下さい、あの子達」
「透明?いや何匹か消えてるな」
「え?小さい先輩達の数え方って匹なんですか」
「お、透けて来てるぞ」
「それでも感触はありますよ」
「触んのかよ!大丈夫か」
「平気ですって。いざとなったら」
「目が覚めるってか?そんな都合のいい」
「先輩が助けてくれるんでしょう?」
「た、助けるけど。なんだよ、急に。直樹さんの馬鹿」
「恵飛須沢先輩かーわいい」
くそ。やられ放題か。ちっこいのもどんどん消えていってる。なんなのか全く解らないまま、夢だからで全部投げそうだ。
「そういえばさあ。ウチらは確実に寝てるのはいんだけど、これ外から見たらどうなんだろな?由紀とかりーさんとか」
「ああ。案外2人とも寝てたりして」
「寝てる?成る程、夜か」
だったら投げても構わない。こんな考えだからギャグオチなんだ。
やがて残ったチビ軍団は美紀のお気に入りだけになった。何か描いてたのか、手に持ってるものを渡して来たと思ったらこいつも消えてしまった。見ようとしたら消えた。
「なんで絵まで消えるんでしょう」
「……何描いたんだろうな」
それ以上言わないまま、世界は暗転した。
ーーー
なんで目の前に美紀がいる?一緒に寝た覚えはないぞ。あ、ドッキリか。
「おはようございます。なんで先輩が私の布団に?」
「そりゃこっちの台詞だ」
「…?」
「……まあいいや。今日も1日がんば」
「りましょう」
「あ、なんだろ。今ちょっと安心した」
「……は?」


あとがき
くるみき。
ギャグ。
とは言ってももっとぶっ壊したギャグ書いたことあるんでちょっと物足りない気もする。
しかしこの2人でぶっ壊そうとしたらえらいことになりそう。
まあこういうこと言ってるウチはやらないので安心をば。
[ 2018/02/28] がっこうぐらし!SS |